公開日:2021/11/19
ベトナムでは穀物を使った食事だけではなく、昔ながらのスウィーツの種類も豊富です。
穀物がふんだんに使われた素朴な甘さは、初めて口にしてもどこかほっとするものがあります。
現地ではしっかりとした店舗で売っているというよりも、移動販売(自転車にのっけた籠に入れて売っていることも)やローカルのパン屋さんで買える、安くて親しみある「駄菓子」のような立ち位置です。
今回は筆者おススメの3種類の緑豆ケーキをご紹介します。
【ベトナム お菓子 緑豆】Xôi vị(ソイ・ヴィ)~味付きもち米~
Xôi vịは直訳すると「Xôi(もち米) vị(味)」。
名前の通り、主原料はもち米です。砂糖やココナッツミルクで甘み・風味を足して、パンダン・リーフで緑色に色付けします(紫や赤、黄色など、違う色にすることも)。もち米の間に緑豆のペーストが挟まり、表面は炒ったゴマやピーナッツがまぶされ、香ばしい風味付け・食感アクセントになっています。
普段のおやつだけではなく、結婚式などのお祝い事でも好んで食べられます。
食べた感想としては、甘いもち米と青豆なので日本人にも馴染みがある味で、少量でもお腹にたまり食べ応えがあります。
【ベトナム お菓子 緑豆】bánh đậu xanh nướng(バイン・ダウ・サン・ヌォン)~緑豆のケーキ~
こちらは日本語訳をすると、「緑豆のケーキ(焼き菓子)」。
材料は緑豆の他に、ココナッツミルクやコンデンスミルク、砂糖などが甘味付けに使われ、粉類は小麦粉やタピオカ粉が使われるため生地はもちもち、またバターや生クリームが入っているためこってりとした濃厚な味わいです。
材料を順番に混ぜて最後はオーブンで焼きますが、原材料が上記の通りのため、スポンジケーキのように「ふわっ」「さくっ」ではなく、羊羹のような「どっしり」した味わいです。
こちらも少量でもかなり食べ応えがあります。
【ベトナム お菓子 緑豆】bánh da lợn(バイン・ヤ・ロン)~豚の皮ケーキ~
名前でぎょっとしてしまうかもしれませんが、材料に豚は使われていません!
あくまで見た目が豚肉(脂肪と赤身の層がある豚バラ塊肉をイメージして頂くと良いかと)に似ているため、そのような名前になっています。
主原料はタピオカ粉・米粉・もち粉、あと緑豆やココナッツミルク、甘味付けの砂糖、色付けのパンダン・リーフです。
粉類をメインに緑豆やパンダン・リーフで色と味に変化をつけ、層を作って蒸し上げます。
食べた感想としては、先ほど紹介した「bánh đậu xanh nướng」が油分多めで「こってり」「どっしり」としたら、こちらはタピオカ粉がたっぷり入って蒸されているので「むちむち」「もち」とした食べ応えです。
【ベトナム お菓子 緑豆】賞味期限や食べ方の注意、値段
賞味期限
基本的には購入した当日中に食べるのが望ましいです。
夕方に購入した場合も、調理されたのは当日の朝の可能性があるので、なるべく翌日に持ち越さずに食べきった方が安心かつ美味しいです。(暑い中、一日中外で売られていることが多いので)
冷蔵庫に入れたら翌日も食べられるとは言われますが、固くなり味も落ちてしまいます。
食べ方の注意
上記でも少し触れましたが、冷蔵庫に長時間入れると固くなってしまいます。冷やして食べたい方は食べる前に軽く冷蔵庫に入れる程度が良いかと。
値段(目安)
お値段はまちまちですが、筆者が移動販売で購入した時は「3つ買うと2万VND(約100円)でお得だよ」と言われたので、1切れ(1種類)5千~1万VND(約25円~50円)ほどが相場かと。
※ちゃんとした店舗で購入すると、サイズも大きく値段ももう少し上がるかと思います。
いかがでしたでしょうか。気になるスウィーツはありましたか?
最近は都市部では見かけることが少なくなったローカルスウィーツですが、もし見かけた方は、(安全に気を付けつつ)試してみて下さい。