公開日:2023/06/09
ベトナムでの額面給与(Gross)と手取り額給与(Net)について~クイック給与計算シミュレーター~
日本での求人情報の記載は額面給与(Gross)提示が一般的です。
ベトナム求人情報の給与表記については額面(Gross)提示と手取り額(Net)提示が存在します。
まずどちらの提示額なのかを確認する必要はあります。
※Gross:総支給額の額面給与
※Net:手取り額給与(個人所得税や社会保険料が控除されて実際に受け取る金額)
超便利「クイック給与シミュレーター」
給料について「ベトナムで働く場合の実際の手取り額はいくらなのか?」「手取り額の希望額では企業側が負担する額面給料はどれぐらいなのか?」など、質問や確認したい事が多いとは思います。
「クイック給与計算」はベトナムで働く場合の日本人(現地法人雇用の外国籍労働者向け)のベトナム強制社会保険料と個人所得税率(PIT)を反映した便利な給与計算ツール(概算)になります。
額面から手取り額をシュミレーションして頂き、ベトナムでの生活設計を考えて頂ければと思います。手取り額から逆算して額面も計算可能で、VND/USDどちらも対応しております。
※トップページ上部の”ベトナム・ホーチミン転職サービス”から”ベトナム版「クイック計算」シミュレーター”をクリックいただければ上記サイトに飛びます。
ベトナムの所得税
そしてご注意頂きたいのは、日本での所得税や源泉される(引かれる)保険料とベトナム国内での所得税や源泉される(引かれる)保険料は異なります。
所得税に関しては日本とベトナム共に累進課税方式になり、所得が多くなれば税率が高くなります。
ベトナムでの所得税率では月額5,200万VND(約26万円)を超えると税率30%になり、月額8,000万VND(約40万円)以上では35%になります。さらに住宅手当なども個人の所得税対象になりますので注意が必要です。
ちなみに日本の所得税率では月額28万円~57万円での税率20%、月額57万円~75万円で税率23%、月額75万円~150万円でも33%となります。ベトナムの所得税率が日本よりも金額によっては高くなっている点をご確認頂きたいです。
※但し年収が1800万円を超える方は日本の方が所得税率が40%になり高いです。
額面給与 | ベトナム勤務手取り額 ※ベトナム所得税率・強制保険控除 |
日本勤務手取り額 ※日本所得税率・強制保険控除 (住民税含まず) |
---|---|---|
月額20万円 (月額1538USD) |
16万8000円 (1298USD) |
17万2000円 |
月額30万円 (月額2307USD) |
24万6000円 (1895USD) |
21万3000円 |
月額35万円 (月額2692USD) |
28万3000円 (2184USD) |
25万6500円 |
月額40万円 (月額3076USD) |
31万9000円 (2458USD) |
33万7800円 |
月額50万円 (月額3846USD) |
38万9000円 (2997USD) |
42万円 |
月額60万円 (月額4615USD) |
45万5000円 (3504USD) |
49万4500円 |
月額70万円 (月額5384USD) |
52万円 (4004USD) |
57万円 |
※USD=130円レート
上記早見表をご覧頂ければわかる事ですが、日本から駐在員を派遣する場合には日本勤務でもらえる手取り額(Net)を保証する場合が多く、ベトナム所得税率を勘案するとベトナム赴任時には日本額面よりも多くする(グロスアップ)必要があります。
当たりの前の事ですが、日本採用で駐在員としては派遣される方は日本よりも経費が多くなっているとの自覚も頂きたいです。
更に住宅手当やハードシップ(危険地手当)、海外赴任手当なども加算されると駐在員のコストは非常に高くなる場合もあります。
残念ではありますが、海外進出が初めての日系企業の場合は上記事実を知らない場合もあります。
ベンチャー・中小企業などで日本と同じ額面をベトナム法人から支給している場合などは、日本よりも手取り額が少なくなり、赴任後に日本本社ともめる場合などもあります。駐在・現地採用のいずれの場合も念の為に個人所得税の税負担が会社負担なのか、個人負担なのかを確認する必要はあります。
給与の詳細確認は面接時にはしにくいかと思いますが、人材紹介会社経由であればクリアになりやすいです。
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