公開日:2022/11/15
ベトナムでは日本では見たこともないフルーツが市場・スーパーで売られており、またシントー(フルーツジュース)の種類も豊富で安いです。弊社コラムでも度々ベトナムフルーツを特集しています。
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今回はチューインガムの原料でもある「サポチェ」という植物(果物)をご紹介します。干し柿のような濃厚な甘さが人気のサポチェですが、切る時に注意が必要な危険なフルーツでもあります。ぜひ本コラムを最後まで読んで、安全にサポチェを楽しんで下さい。
サポチェ(Sa Po Che)とは
ベトナムでは「サポチェ」と呼ばれる植物(果物)、英名は「サポジラ(sapodilla)」、和名は「チューインガムの木」「メキシコガキ」になります。
メキシコが原産で熱帯域に生息する木です。和名の通り樹皮が「チューインガム」の原料となり、また果物の味は柿に似ています。
大きさは野球ボールくらいのサイズで、皮は薄い茶色、実は渋いオレンジ色になります。
ベトナムでの栽培も盛んで、果物は生のまま食べる他、シントーというベトナム版のジュースにして飲まれることも多いです。
未熟な物は渋くて食べられませんが、熟した物はシロップ漬けかと思うほど甘味が強いです。
その味は黒糖、もしくは干し柿のようで、日本人の方であれば「懐かしい甘さ」と感じる方も多いかと。
サポチェを食べる時の注意点
先ほどご説明した通り、生でも食べられるサポチェですが、そのまま実を食べる時には注意が必要です。
上の写真はサポチェの種です。種の先端が鍵状になってとがっています。
種は大きくないため、子供や大人が間違えて飲み込んでしまい死亡してしまうケースもあるとか。
ベトナム人のスタッフたちからは切る時に注意しなさいと助言されました。
ではどのように切れば良いのかと言うと、普通の柿のようにまずは縦に切った後、横半分に切ります。
そうすれば種の存在に気付いて取り除くことができるのだとか。心配な方は3等分にしても良いかと。
まるで干し柿のような甘さ!ベトナムフルーツのサポチェ
見た目はドラゴンフルーツやパイナップルのような華やかさはありませんが、その濃厚な甘さに病みつきになる人も多いです。
ベトナムに来られた際はシントーはもちろん、ぜひ生のサポチェも食べてみて、本当に柿のような味を感じるか試してみてください。