公開日:2019/02/01
ベトナム北部・サムソン市のローカル市場と食卓
タインホア省サムソン市の家庭にホームステイしているYujiです。サムソン市は夏には観光客で賑わうベトナム有数の綺麗なビーチを有する観光都市です。HPコラムではほとんどホーチミンのことを紹介していますが、今回は趣向を変えてローカルな北部ベトナムのサムソン市のことを紹介します。ベトナムという国を知る手がかりになれば幸いです。
クアンチャウ市場
テト前の現在、サムソン市の日中最高気温は20度程度です。ホーチミンよりは寒いですが、それでも東京よりかなり暖かいです。空がうっすら霧がかっているように見えたのは何か 粒子でも飛んでいるのでしょうか?
今日は同市のクアンチャウ市場に行ってきました。ホスト一家の次女のバイクの後ろに乗せてもらいました。クアンチャウ市場はベトナム語ではChợ Quảng Châuと言います。Chợが市場という意味でQuảng Châuが地名です。朝の8時に市場に着くとすでに店がたくさん出ていて賑わっていました。店といっても構えがあるわけではなく大きな一つ屋根の下で、それぞれの人が地面やカゴに物を置いて売っています。市場は朝の6時~昼前まで開いていて、 見るだけなら5分で場内を回り終えることができる程度の大きさ。この市場では主に食料が売られています。
野菜、果物、魚介類、肉、米と生活に必要な食料はすべて売っています。生きたカエルがヒモに繋げられて売られていてビックリしました。鳥を市場内で屠殺して捌いて売る人もいます。
気が付いたのはあまり加工品が売れられていないことです。出来合いの加工品を買って食べるより、自分たちで新鮮なものを調理して食べるという文化のようです。また食料だけでなく服、靴や毛布なども売っています。今日はテトの前ということで装飾用の花も売られています。
ホスト一家は食材をほとんどすべて市場で仕入れているらしく、この市場は日本でいうスーパーマーケットのような存在なのかもしれません。市場には人が絶えることなくバイクに乗ってやってきます。日本ではまだ珍しい電動バイクに乗っている人もちらほらいます。市場の前には雑貨を扱っている商店がいくつかありました。
現地の食卓
今日は昼ごはん用の野菜と魚介類とおやつのココナッツを買いました。この食材をホストの人が調理してくれます。
加工品がほとんどないので一から自分で調理しなければならず、日本よりもご飯の準備にかける時間が多いような気がします。しかし食材が新鮮なのは間違いないです。昼ごはんは貝のレモングラススープ、魚とトマトの煮込み、エビの炒めもの、野菜(名前不明)を煮たもの。豪華な食事をホスト家族一家と一緒に食べます。小皿に取り分けることはせずにみんなで大皿に盛った食事を食べます。日本では家族全員が食卓についてご飯を食べるという光景がかなり減りましたが、ベトナムではご飯の時間になると家族がどこからともなく集まってきて、みんなで地べたに座って食べます(一応テーブルもあるのですが、なぜか地べた)。家族だけでは収まらず親族が集まることもよくあります。ちょっとしたパーティーが日常的に開かれていて大変賑わっています。 ベトナムが発展していけば、文明化して親族の一体感が減ってしまった日本のように、こうした文化がなくなっていくのでしょうか?もう都市部ではそのような文化は消え始めているのかもしれません。
市場名:Chợ Quảng Châu
住所:Sầm Sơn, Quảng Châu, Quảng Xương, Thanh Hoá HN
Quick Vietnam インターンYuji