公開日:2019/06/28
ベトナム・ホーチミン隠れ名物料理のウズラ料理人気店のご紹介
ベトナムでは様々な種類の肉が料理に使われています。豚や牛はもちろん、アヒル、ウサギ、犬肉など。今回はその中でも、日本では珍しいですが、比較的チャレンジしやすい、「ウズラ」の料理を紹介します。日本でもウズラの卵は一般的ですが、キジ科の鳥類になります。ホーチミンのオススメ店や食べ方もご紹介するので、ホーチミンにご訪問の際は、ぜひチャレンジしてみてください。
今回紹介するのは、「CHIM CÚT CHIÊN BƠ」という料理です。それぞれの言葉の意味は、CHIM CÚT(ウズラ)、CHIÊN(揚げる)、BƠ(バター)となります。その名の通り、ウズラという鳥をバターで揚げた料理です。
ウズラとは
ウズラと聞くと、小ぶりでまだら模様が特徴の、ウズラの卵を思い浮かべる方が多いかもしれません。ウズラは多産で、メスは短い寿命で400個近い卵を産むみたいです。ウズラは、まさしくその鳥で、漢字で書くと「鶉(うずら)」となります。近年はあまり見かけませんが、日本でもウズラはペットとして飼われたり、肉を焼き鳥にして食べたりする文化がありました。ウズラは、日本を含むアジア圏で主に生息しています。ベトナムでも飼育されていますし、ベトナム料理でもウズラの卵は良く使われます。
ウズラのバター揚げ その食べ方
お店で注文すると、写真のような形で、野菜やパンと一緒に提供されます。今回私が行ったお店の値段は以下の通りで激安です。
ウズラ 2万ドン(約92円)/1羽
パン(バインミー) 3千ドン(約14円)/1本
1羽のサイズは大人の手の平くらいです。肉には、野菜の酢漬けがついてきます。写真右上のマンゴーは別料金で、食べると料金が請求されます。
肉の食べ方
ウズラは骨まで柔らかく調理されているので、小骨ていどなら、問題なく噛みくだけます。ですが足先の方(写真でバンザイして見える先っぽの方)は硬いので、周りの肉だけ食べて、骨はテーブルの上に置くか、床に捨てましょう。ベトナムのローカル店では食べかすなど床に捨てることが一般的で誰も気にしないです。日本人は気になりますが、、、。
もともと味がついているので、そのまま食べてもよし、写真左の小皿にあるタレをつけて食べても旨味が増します。
パンの食べ方
パン(バインミー)は、一口サイズにちぎり、肉と同じく写真左のタレをつけて食べます。こちらのタレはおそらく、肉を調理した際に出るタレのようです。食べた感想としては、肉の旨味が凝縮され、バターのコクも加わり、これだけでパンが何本でも食べられるほど美味でした。
ベトナムのパン(バインミー)は、見た目はフランスパンですが、日本のそれとは違い軽い仕上がりなので、女性の私でも、一人で一本食べられました。
付け合わせ野菜の食べ方
肉やタレの味が濃厚なので、口が飽きたら、香草の葉をそのままムシャムシャ食べたり(茎は食べません)、野菜の酢漬けを食べたりして口直しします。
一番オススメの部位は頭
ウズラは、もちろん人によりますが、どうやら頭が一番おいしい部位のようです。というのも、今回連れて行ってくれたベトナム人男性は、わざわざ頭をもいで、クチバシをちぎり(クチバシは食べずに捨てていました)、私に手渡してくれました。
そのグロテスクな見た目から、最初は、私を驚かせようと、冗談でやっているのかと思いました。ですがその男性の顔は、穏やかに微笑んでいます。冗談ではないようです。
試しに食べてみると、なるほど柔らかく、脳みそのえぐみも感じられず、見た目よりもはるかに食べやすい味と食感でした。
お返しに、私も頭をもいでクチバシをちぎり、相手に渡したところ、とても喜んでいました。
バイクが多いのは人気店の証
ベトナムで、おいしいお店かどうかを見分ける基準の一つとして、バイクの数を見てみてください。現地の人たちが集まる(バイクが多い)お店は、“アタリ”の確率が高いです。
今回行ったお店も、広いバイク置き場があり、バイク整理担当のお兄さんが何人もいました。
こちらのお店はホーチミンの10区にあり、中心部の1区から3区を挟んだ西側になります。1区からは約5キロ、タクシーで20分前後かかります。周辺にはローカルの飲食店が多数ありました。
わざわざ10区まで出かけるのは気が引ける場合は、ベトナムで有名なアプリ「Foody(フーディー)」で宅配してもらうことも可能です。
フォーやチェーなど、有名なベトナム料理を試された後は、ぜひ、ガイドブックにもあまり載っていない、ウズラのバター揚げにチャレンジしてみてください。
お店詳細
店名: CÔ NĂM – CHIM CÚT CHIÊN BƠ
住所: 54 Đồng Nai, P.15, Quận 10, HCM
営業時間:14:00~22:00
電話:0909.975.726