公開日:2018/09/14
ホーチミンの目抜き通りにある素敵レトロカフェ
昨年大ヒットした映画にあやかるデザインド・カフェ
Dong Khoi通りといえば、観光目抜きで旅行者の方にもよく知られた通り。では、在住者が行かないか、と言われるとそんなことはなく、多くのオフィスやお店が集まるこの周辺で、ちょっとした打ち合わせや待ち合わせをする、というのは珍しくないこと。
そんな時に、落ち着ける素敵なカフェを知っている、というのはアドバンテージですよね。
Ca Pe Co Baは、Dong Khoi通り、偶数番号が割り振られた側の2番、という非常にわかりやすい、サイゴン川を背にして進んだ時に出会う、最初の交差点にあるカフェです。2階のテラス席はコーナースペースを陣取り、Dong Khoi通りを行き交う人々を眺めながら時間を過ごせる素敵なスポットでもあります。
ただし、入り口はDong Khoi 通り沿いではなく、コーナースペースを Ngo Duc Ke側に入ったところにあるのがポイント。え?こんなとこに入り口が?と言う造りはホーチミンでは珍しくありませんが、カフェごとにその様子が違っているのは、ちょっとした宝物探しのようで楽しみの一つでもあります。
入り口からフォトジェニック
入り口を見つけたらヘム(袋小路)に入っていき、右手に上への登り階段を見つけるわけですが、
階段の壁に描かれているこの様子からしても、デザインに凝ったカフェなのだなと言うのがわかります。モチーフは、2017年に大ヒットしたベトナム映画、「Co Ba Sai Gon」。1960年代後半が舞台で、60年代ファッションに傾倒する女性が主人公という映画だけあって、全体にレトロでオシャレな雰囲気が漂います。
店内はより一層のレトロ感
お店に入ると、まずその広々とした空間づかいに驚きます。ホーチミンのカフェはゆったりとしたスペースを使ったところが多いので、商談や、人にあまり聞かれたくない会話を交わす場合でも気が楽ですね。
もちろん物理的な距離がもたらす「心理的な余裕」というのもありますので、ゆとりを持った会話を交わしたい時にも有効。環境を知って武器とする、というのはビジネス上でもプライベートでも活用したい手段ですよね。
区画によって、置かれている調度の種類は違うのですが、ソファ席一つを取ってもこのゆったり感。そして間接照明により演出されている琥珀の空間に佇む深い赤色は、懐かしみと暖かさを醸してくれます。
一角にはランタンが飾られており、古き良き中部の雰囲気も醸されています。これは旅行者のみならずとも、心和む素敵な演出。お仕事の話とはいえど、日本からの御出張者の方をちょっとお連れするにも、良いエンターテイメントになるのではないでしょうか。
お手軽なドリンク
凝った内装とは裏腹に、メニューに並ぶドリンクは、一等地にあるカフェにもかかわらず、かなりリーズナブルなのも嬉しいところ。時には日に何件もある打ち合わせのたびに高額なドリンク代は勿体無いですものね。
コーヒーはもちろん、紅茶やフルーツジュース、スムージーなど定番メニューが抑えられている上に、場合によっては、あってくれると嬉しい軽食類も充実。ただその充実ぶりゆえ、ランチタイムには、周辺オフィスの若い方達が押し寄せてきて超満員になりますので、できればちょっと、時間を外した訪問が懸命。もしくはどうしてもランチタイムに咳が必要な場合には、リザーブができるようなので、事前連絡をお勧めします。
冷たいドリンクは、上記のようなテイクアウト用の容器に入れられることが多く、あまり高級感は感じられないかも知れませんが、お店内のコンセプトと統一したデザイン性を生かしていて、とてもチャーミング。
お仕事でもお友達同士でも、目の前にいる方には楽しい気持ちで過ごしていただくのがまず大事。シリアスなお話に向かうのであればこそ、ゆとりを持った空間を利用して思考が煮詰まり過ぎないようにするのは、より良い結果への道を助けてくれるのではないでしょうか。
Dong Khoi通りにある Ca Phe Co Ba さん。是非活用して欲しいカフェの一つです。
お店情報
Ca Phe Co Ba
住所:2 Dong Khoi Q1
電話:+028 3827 7978
営業時間: 07:30 – 23:00
執筆:フードアナリストちぇり
フードアナリストちぇりのホーチミン美味いもん