公開日:2022/10/05
日本でも徐々に知名度が上がっているベトナム風サンドイッチ「バインミー」は、ベトナムでも定番の朝食です。
今回はそんな「バインミー」でも少し変わり種の、トマトソースに「つけて」楽しむ「バインミー・チャオ」をご紹介します。
バインミー・チャオ(bánh mì chảo)とは?
実はベトナムでは「バインミー(bánh mì)」とは「パン(bread)」という意味で、日本人がイメージするフランスパンのサンドイッチだけではなく、その他の菓子パンや総菜パンなど「パン類」全体を表す総称でもあります。
そして「チャオ(chảo)」は、直訳すると「鍋」や「フライパン」といった調理鍋を指します。
それらの名前の通り、バインミー・チャオは、サンドイッチにも使われている小ぶりなフランスパン(具無し)と、小さな鉄のフライパンに入った具材がセットで提供されます。
過去に弊社コラムでも紹介した、ベトナムのビーフステーキ(Bít Tết)にも似ていますが、トマトソースがメインでステーキはない(基本的にはソーセージなどの加工肉)ため、比較的あっさりとしており朝ごはんにも向いています。
バインミー・チャオの材料と味、食べ方
具材に指定はありませんが、代表的なのは以下の通りです。
- トマトソース(全体のベースとなる味)
- ソーセージやスパム、ミートボールなどの肉類(高級な肉ではなく、安い加工肉の方が雰囲気が出ます)
- 卵(「つけて」楽しむので、半熟がベスト)
- 野菜(もやし、パクチー、千切り葉野菜、トウモロコシなど自由です)
- 味の調整用のソース(チリソース・ベトナム醤油(日本の醤油より甘め))
トマトベースのソースで肉・卵・野菜が味付けされています。鉄のフライパンのため温かさが持続し、フランスパンを小さくちぎってトマトソースや卵の黄身に浸したり、肉や野菜をのせたりして食べます。
お好みでチリソースや醤油で味を調整して下さい。
材料を見ると洋食に近いように感じます。
実際、トマトベースで特別な香辛料も使われていない為、エスニック料理が苦手な人もチャレンジはしやすいです。
ですが、(良い意味で)安っぽいソーセージの懐かしい味や、日本とは違う甘い醤油やチリソースなど、細かな部分が日本・西洋とは異なり、その「違い」を楽しむことができます。
バインミー・チャオを食べるには カフェか朝のローカルレストラン
サンドイッチタイプのバインミーに比べると、提供しているお店は少ないですが、店舗型のオシャレカフェや、朝だけオープンしているローカルレストランなどで見かけます。
朝食かブランチとして食べられることが多いため、気になる方は朝(午前中)にお店を探すのがおススメです。
※持ち帰るのは難しいため、屋台で提供しているのはほとんど見かけませんでした。
サンドイッチタイプのバインミーも種類豊富で場所を選べず食べられる楽しみがありますが、バインミー・チャオは、温かく栄養満点な料理で、その後の一日のパワーチャージができるような料理です。
ベトナムに来られた際は、ぜひバインミー・チャオでパワーチャージし、その後の観光やお仕事を楽しんで下さい。