公開日:2021/04/02
ベトナム・ホーチミンの欠かせないインフラについて思うところ
※本記事は3月29日に寄稿したものとなります。
もはや見ない日は無い
ベトナム在住者以外にも旅行や出張に来られた方もご存知かと思いますが、記事寄稿時点(2021/3/29)でベトナム国内に公共交通機関となる都市鉄道はありません。
それでもホーチミンなどの大都市で生活するうえで不便を感じないのは、鉄道を補う社会インフラとなっているデリバリーの充実が要因と言えます。
外出すれば必ず見かける配達員の方のバイクですが、便利になるということはそれだけ弊害も発生いたします。
今回はそんな急増したデリバリーの問題点について触れていきたいと思います。
割となんでも運べます
あまりベトナムのデリバリーに馴染みのない方、最近ベトナムに来られた方向けに簡単に説明いたします。
筆者がホーチミンに移住した2016年後半は、まだ配車アプリが浸透し始めた時期でした。
そこから参入企業が増え、飲食物のデリバリーが加わり、今ではちょっとした荷物や書類もデリバリー可能です。
とりわけ昨年からコロナ感染により外出の制限、飲食店の店内飲食の禁止などの措置があり、デリバリー需要が急増しました。
個人的に書類のデリバリーは作業効率を考えるうえで非常にありがたいですね。
どちらが悪いのやら
さて本記事をご覧の皆さまは数年前にベトナムで大炎上した日本人の方のニュースを覚えていますでしょうか?
参考リンク)https://www.j-cast.com/2019/06/19360455.html?p=all
この発言自体は大問題ですが、ここ最近デリバリーの配達員の数が急増してきたせいか、マナーが悪い配達員も増えているのは事実と感じます。
添付した写真はとある平日の昼前の時間の一枚です。
こちらのお店では店外に配達員用の待合イスがいくつか置いてあるのですが、一杯のためこのような状況となっていました。
※写真を撮ったのはこの日だけですが、時間帯によってはどのお店もいつもこんな感じです。店内のお客さんよりも配達員の方が多いのです。
これに対し、お店側がコントロールできない状態になってしまい、さらに一部の配達員が店員に対し色々とせかしたりするため、悪循環が発生します。
配達員の方々は件数をこなすほど収入が増えるので、まぁ仕方ない状態と言えるでしょう。
個人的な感覚ですが、日系を含む外資系のお店がデリバリーに慣れていないせいではないか?と考えております。
ローカルの人気店でも配達員の行列はあるのですが、人の流れがスムーズでさばき切れているという印象です。
まとめ
デリバリー自体はベトナムにおいて欠かせない社会インフラになってしまったので、どうやってスムーズに運用できるかを考える必要があり、利用者側の適応力が試される部分でもあります。
ベトナム在住者の方でまだ一度も使われていないという方、この記事を拝見されたついでに一度お試しいただいてはいかがでしょうか?
先述した書類のデリバリーだけでも使いこなせると、煩わしい移動時間等を削減できるのでお勧めです