公開日:2020/04/10
ベトナムにおける新型コロナウィルス最新情報報告(2020年4月8日時点)
1 ベトナムの社会隔離政策とは
コロナウィルスが世界中で感染拡大している状況になっています。特に発展途上国は公共衛生や医療施設の脆弱な為、リスクが高いともWHOからの報告もあります。ASEANも今後は新型コロナウィルスの感染拡大の危険な地域として一括りにされてはいます。日本政府もASEAN地域を渡航中止勧告(レベル3)に指定しています。
ベトナムでの実態(事実)はどうなのかを報告致します。
ベトナムでは現在、新型コロナウィルス対策として社会隔離政策が実施されています。詳細は以下になります。
- 2020年4月1日0時から15日間、全国規模の社会隔離を実施する。
- 全ての国民は自宅に待機する。
-
- (a)食料、食品、薬品の調達や救急の目的、
- (b)必需品、必需サービスを生産・提供する企業・工場で働く目的、及び、
- (c)その他の緊急の場合等、本当に必要な場合に限って外出するよう求める。
- 接触する際2メートル以上の間隔を保つ。会社、学校、病院の外部や公共の場所において3人以上で集まらない。
- 企業、生産事業所、商品・サービス提供事業所の長は、それぞれにおいて、感染症対策の実施、従業員の健康・安全の確保に責任を持つ。
- 交通運輸省、各省市の人民委員会は、原則として公共交通手段による旅客運搬を停止する。
- 2020年4月1日0時(深夜)から、ラオスとカンボジア国境を往来するメインゲート、サブゲートを一時停止する。
2 ベトナム国内の新型コロナウィルス感染者人数などは(4月8日時点)
人口:9554万人
- 感染者:251 名(新規6名)(ホーチミン市内 55名/ ハノイ市内103名)
※ホーチミン市内の人口は約900万人 ハノイ市内の人口は約800万人 - 治癒:126名(新規20名)
- 感染疑い症例:2,738名
- 陰性判明:106,348名
- 隔離・経過観察中:74,626名
- 死亡者:0名
3 ASEAN諸国とのコロナウィルス感染状況対比では(4月8日時点 WHO調べ)
【タイ】人口:6904万人 感染者:2369名 死亡者:30名
【インドネシア】人口:2億6400万人 感染者:2958名 死亡者:240名
【マレーシア】人口:3162万人 感染者:3963名 死亡者:63名
【フィリピン】人口:1億490万人 感染者:3870名 死亡者:182名
【シンガポール】人口:561万人 感染者:1281名 死亡者:6名
【カンボジア】人口:1601万人 感染者:117名 死亡者:0名
【ミャンマー】人口:5337万人 感染者:22名 死亡者:3名
ASEAN各国と比較してもベトナムは感染者人数及び死亡者人数共に抑え込めている国になります。世界中から感染防止策が成功していると言われる台湾でも感染者数は373名で死亡者数は5名です。ちなみに台湾の人口は2378万人です。ベトナムは人口が9554万人で感染者数は251名(死亡者数0名)の状況化でもロックダウンに近い社会隔離政策を実施して、外国人の入国規制(鎖国状態)も徹底している国になります。ベトナム国内のクラスター対策については感染者の濃厚接触者を追跡してすぐに住居や場合によってはエリア全体の隔離を実施しているため、広がらない環境になっています。もともと公共交通機関が発達していなく、個人がバイクで移動するベトナムでは日本で注意喚起している3密「密閉」「密集」「密接」が発生しにくいとも言えます。現時点での事実だけを見ればベトナムは新型コロナウイルス感染防止の観点において世界有数の国と言えるかも知れません。
コロナウィルス影響で在宅勤務やリモートワークを実施している企業も増えているとは思います。
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