公開日:2025/10/31
郷愁漂う「博多屋台チャンちゃん」
日本人街レタントン

ベトナム料理ばかり食べていると日本食が恋しくなります。そのため、日本食を求めて日本人街レタントンへ向かいました。レタントンには多種多様な日本食があります。ラーメンやとんかつ、うどんなど。その中で目に留まったのは「博多屋台」と書かれた暖簾です。私は福岡出身で博多屋台に馴染みがあるので、思わず心が躍りました。ベトナムで食べる博多屋台はどんな味がするのだろうか、と。
郷愁感じる屋台

お店に入ると、テーブルが屋台のような仕様になっており、お店の中にお店があるような不思議な空間が広がっていました。暖簾や提灯、木造の屋台風テーブルが屋台の雰囲気を醸し出し、実際に博多の街にいるような錯覚を起こしてしまいます。この店にいる間、私はこの場所が博多から遠く離れたホーチミンだということを忘れていました。

一部の席では目の前でおでんが煮られて、出来立てを口にできるのも魅力。熱々の状態で提供されるからこそ、味わいは一層深まります。

さらに頭上に博多弁で書かれた小話のような掛け合いが張られており、店の空気に思わず、クスっと笑ってしまいます。料理が出てくるまでのひとときさえ楽しい時間に変えてくれます。

メニューも豊富で、多くの料理を堪能できます。ジャンルごとに分けられている上、一面にまとまっているのでとても見やすいです。
実食

私は焼き鳥を数本とおでんをいくつか注文しました。ベトナムで食べる焼き鳥は肉が硬く、味も質素ですが、このお店の焼き鳥は日本の焼き鳥を再現してくれるお店でした。肉が柔らかく、噛めば肉汁が出て、肉が他の具材と程よいバランスで絡み合います。食感、味、見た目、どれも素晴らしかったです。さらに、焼き鳥が冷めた時に温められるよう、炭火の七輪を添えてくれました。

続くおでんは出汁がダイコンなどの具材に染みこんでいました。おでんは冬に食べることが多く、食べると体を温めることができます。一方、年中夏のホーチミンで食べるおでんは心が温まります。このおでんを食べると、和を感じ、日本の冬を想像し、感慨にふけます。正直、おでんにここまでのパワーがあるとは思いませんでした。
まとめ
このお店は日本、特に博多を感じることができます。そして日本の味を再現するだけでなく、空間づくりや細やかな工夫によって、日本にいるような安心感と郷愁を与えてくれます。日本が恋しくなった方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
お店情報
店名:博多屋台チャンちゃん
住所:15a/28 Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh
営業時間:18:00~23:00
インターン生 Renji


 
						 
						 
						 
						 
							 
							 
							 
							











