更新日:2021/11/12
喫煙者には天国?世界最安値のベトナムたばこ価格
1. はじめに
日本では2021年10月からたばこ(紙巻たばこ)が値上げされています。ひと箱580円程度になり、ランチ代ぐらいになっているかとは思います。
世界保健機関(WHO)によるとベトナムは世界でもたばこの価格が安い国トップ15に入ります。WTOは販売価格の70%相当のたばこ税を推奨しているが、ベトナムのたばこ税は
販売価格の35%程度で、世界の平均56%を大きく下回り、現在でも日本円で100円~170円程度で販売されています。日本での価格の半分以下になります。同じASEAN域内でもシンガポールは13~14シンガポールドル(約1,000~1,070円)で日本の倍ぐらいにはなります。日本人に人気のあるJTブランドの「MEVIUS」はベトナムでは33000VND(約170円)ぐらいで1/3ぐらいの価格です。ちなみにタイでの「MEVIUS」は150バーツ(450円)ぐらいで日本より若干安いぐらいです。ベトナムは日本とは違い、コンビニやパパママショップ的な雑貨店などによって価格に差はあるのも特徴です。
2.ベトナムの喫煙率は?
2016年の世界保健機関(WHO)が実施した世界成人喫煙調査によるとベトナムで男性喫煙率は45.3%との一方ベトナム人女性の喫煙率は2%以内になり、ベトナム人女性が喫煙している姿は日常生活ではあまり、見ない印象です。ちなみに日本での喫煙率は男性27.1%、女性7.6%、男女計16.7%(2019年)で減少傾向が続いています。世界で最もたばこ価格が安い為、喫煙率も高いのが特徴です。今後はベトナム政府もたばこの税率を上げるとの意向は発表しています。
3.分煙などの喫煙場所の制限は
ホーチミン市内中心地ではオフィスビル内、公共施設内、エアコン完備のレストランなどでは禁煙の場所が増加しています。とは言え基本的に野外での喫煙は自由なので、外に備え付けの灰皿を置いてある場合が多いです。現状はまだまだ道端での喫煙や歩きたばこ、バイク乗りながらのバイクたばこなども目につきます。ベトナム人が利用するローカルレストランやカフェではオープンエアのスペースも多く、喫煙可能な場所が多いです。周りの人も副流煙での受動喫煙には寛容な人が多いです。
喫煙者にすると天国とも言えますが、あまりにも喫煙することの制約が無いため日本で苦労して禁煙していた方がベトナム赴任をきっかけにヘビースモーカーに戻っている場合もあります。最近では健康被害を強調したグロテスクな写真パッケージのたばこも多くなりましたが、効果があるとは思えない状況です。コロナ禍でも喫煙者の重症化リスクは指摘があり自己責任で気をつけたいです。ベトナムはビールも安く、たばこも安くある意味では享楽的な生活も出来ます。日本人として、節度は守りながらの健康管理は行って頂きたいとは思います。