公開日:2018/04/06
満月の夜に限定開催!ランタンフェスティバル (ホイアン)
近年注目を浴びているベトナム中部、街全体が世界遺産にも登録されているホイアンのランタンフェスティバルを紹介します。
ベトナム中部に位置し、ダナン国際空港までは、ハノイ・ホーチミンからも飛行機で80分ほど、さらにダナン空港からホイアンまでは車で30~50分で訪れることが出来ます。航空券もテト期間外であれば往復5000円~なので、バスや統一列車よりもお得なこともあります。ホーチミンからは、統一列車で17時間、バスで約1日の交通手段もありますが、予算や体力を考えても飛行機での移動を断然おすすめします。
ベトナム語にも方言があり、その中でも会話するのが難しいと言われているのが中部地方です。ベトナム人同士でも、中部地方の訛りは強いと感じるようです。私自身、留学8か月目に突入したものの、ベトナム人の友達にまで脅されていたのでとても不安でした。しかし、観光地から少し外れたところでも、温かく接してくれる人が多く、拙いベトナム語でも親身に聞き入れてくれ、優しい人が多い印象です。
ホイアンとは
ベトナム第3の都市とも言われるダナン市の隣に位置し、フエについでベトナムでは2番目に「古き街並み」としてユネスコの世界文化遺産に認定された都市です。ホイアンはチャンパ王国(2世紀~)時代からの古い港町で、日本とも朱印船貿易が行われていました。日本人が建てたとも言われている、日本橋(来遠橋)が観光スポットになっています。
当時は多くの日本人が住み、日本人街が形成されていましたが、鎖国に伴い日本人が撤退したことで、中国色が強まっていきました。ランタンも中国がルーツとなっています。
旧市街地自体は1日で回ることが出来るので、ダナンやフエなどの世界遺産にも認定されている歴史ある中部都市巡りと併せて訪れることで、よりベトナムを満喫出来ると思います。
SNS等でよく見かける、大量のランタンのほとんどは売り物です。小さいもので1つ50,000 vnd (約250円)~ととてもリーズナブルなので、異国感漂うお土産としても喜ばれそうです。売り物なため写真を撮ると怒られることもあるので、写真を撮る際は、店主が寛容なお店を選び、購入した記念の撮影にしましょう。観光地でも英語が伝わりにくいこともあり、コミュニケーションをとる際には数字の桁がずれていることもあるので、購入に至るまでに確認は必須です!!
そもそもランタンフェスティバルとは
そんな世界遺産の街、ベトナム ホイアンで満月の夜に開催されているのが、ランタンフェスティバルです。(ベトナム人は「フルムーンフェスティバル」と呼んでいるそうです) タイのコムローイや台湾の十分で開催されているランタンフェスティバルは年に1度と、なかなか訪れにくいですが、ホイアンのランタンフェスティバルは月に1度開催が予定されているので比較的訪れやすいです。フエでは日本人を見かけることはありませんでしたが、ホイアンは人気が高まっていることもあり、日本人観光客を多く見かけました。
ホイアンのランタンフェスティバルは満月を祝う毎月のイベントです。ベトナムは仏教の伝統が強く、満月は月の重要な時期であると常に考えられていました。地元の人々は、幸運と居心地の良さを町にもたらすことを期待して、ランタンを吊るし、死んだ親戚や先祖を敬い、ベトナム人の精神的、文化的価値を称賛するために、ランタンに灯りを灯します。
ランタンフェスティバル当夜は、人工的な灯りは全て消さなくてはいけないため、民家やお店などはランタンの灯りを灯します。日没の18時頃から、昼とは変わった幻想的な世界が広がります。開催時間帯は、歴史保存地区一帯が歩行者天国になり、20時頃にはすっかりランタンの灯りだけとなります。
灯篭流し
ホイアンのランタン祭りでは、タイ コムローイとは違い、川に灯篭を流します。川沿いには子供たちや老人が手作りの灯篭を広げて販売しています。よく見ると、手作りなのでそれぞれ形が異なっています。見比べて、お気に入りを見つけるのも楽しそうです。川沿いを歩いていると、灯篭を持って「フィフティー」「トゥエンティー」(50,000vnd・20,000vnd)と外国人相手に片言な英語で接客をしてきます。(0を3つ分省略した値段で提示することがほとんどです)
西欧人の男性に対して、1つ20,000vnd(約100円)と提示していますが、男性が高いと言ったことで、2つで20,000vndになりました。しかし、その後にベトナム語で値段を聞くと、1つ5,000vnd(約25円)になったので、こちらが元値だと思われます。(2018.03現在)観光客に対しては、基本的に高値で販売されますが、せっかくのお祭りなので、多少は気にせず支払うのがよいと思います。物価的にも十分安いので、発展途上国の子供たちの生活のためにも、気前よく払いましょう!
このように川岸から流すのもよし、ボートに乗り流すのも趣があってよいです。流す際は、願いを込めます。小さなことから大きな願いまで、本来はそれぞれ願いを込めますが、観光地化してからは、意味合いが薄れているかもしれません。ボートは20分で10ドルと宣伝していましたが、交渉すれば半額以下になるような雰囲気でした。
写真や動画では伝わりにくいですが、とても幻想的で時が止まったかのような気分になります。他の都市では、感じられないようなベトナム感を味わうことが出来ます。アオザイを着て観光をしている人もおり、一層と古都の良さが際立ちます。
2018年の開催日程
1/30(火) | 7/26(木) |
2月未開催 | 8/24(金) |
3/1(木),30(金) | 9/23(日) |
4/29(日) | 10/22(月) |
5/28(月) | 11/20(火) |
6/27(水) | 12/20(木) |
旧暦の14日夜に行われることから、2018年2月は開催されていません。ホイアンでは1月~8月が乾季でベストシーズンですが、9月からの雨季は天候により開催が見送られることがあるので注意が必要です。
月に一度ということもあってか、ランタンフェスティバル当日は激混みです。普段の数倍の観光客で賑わい、人で溢れています。落ち着いた街並みを楽しみたい方は、日程をずらして滞在することをおすすめします。またランタンフェスティバル後の21時以降はタクシーが捕まえにくいので、ダナンに戻る場合は、事前に手配しておくと安心です。
ホイアンの人はとても優しく、ホーチミンよりも過ごしやすく感じました。物価もホーチミン中心地よりも安く、気温もこの時期はちょうど良かったです。
ホーチミンからは1日38便 (2018.04現在)就航されており、東京からもベトナム航空で週5便直行便が出ています。どこか懐かしさを感じるような古き良き街並みを、ぜひ旧暦の14日に合わせてホイアンで感じてみてください。
Quick Vietnam インターンHirona