公開日:2020/12/25
中国発祥!揚げ海老せんが特徴のホーチミン11区の麺料理屋さん
今回はホーチミンの中でもかなりローカルなエリア11区にある、中国発祥の一風変わった麺料理が食べられるお店を紹介します。こちらの店舗は現地40年以上の歴史があると言われており、長く地元の人に愛されています。
ホーチミン11区とは
ホーチミン11区は観光の方はもちろん、在住者でも中々訪れる機会はないかと。中心部1区からは約7キロ離れており、車で25分ほどかかります。特徴としてはチョロン街(中華街)で有名な5区に次いで華人系の人が多く住んでおり、町中では中国語の看板や中国語での会話も多く飛び交っています。一説によると、5区にいる華僑の人たちは比較的古くから移住したのに対し、11区に住む華僑の人たちは19世紀以降の最近に移住してきた人が多いそうです。
11区の中華系のお店は、いわゆる日本の中華街のように観光客向けではなく、あくまで現地に住む人たち向け。中には中国語しか通じないお店もあり、チャレンジするには中々勇気がいりますが、足を延ばすことでベトナムと中国の雰囲気が混ざり合った不思議な空気を味わうができます。
今回ご紹介するお店も、ベトナム語の他に漢字の店名がさりげなく入っています。
Bún Mì Vàng Tiến Phátの店の様子とメニュー
こちらのお店では米麺のブン(Bún)、フーティウ(Hủ Tiếu)、小麦麵のミー(Mì)、全てが揃っています(ベトナムの麺について)。
今回は、麺はフーティウとミーのミックスで、具材は全部入り(タップカム)を頼みました。手前の茶色いものが揚げ海老せんで、左側が揚げワンタン、奥には厚揚げ豆腐と奥にフィッシュボール、ミートボール、茹でた豚ひき肉ものっています。また野菜が既にスープの中に浸されているのも特徴かと。ベトナム系のフーティウ屋さんだと、生野菜か茹で野菜が別皿で提供され、自身でスープに混ぜますが、ここでは最初からスープに入って出てきます。
これが名物の揚げ海老せんです。スプーンよりもはるかに大きく、厚みもあり歯ごたえがあります。小エビが姿のまま入っており、風味が香ばしいです。
店頭ではこのように名物の揚げ海老せんや揚げワンタンが並んでおり、注文が入ると直ぐに提供されます。(そのため時間帯によっては揚げ物系が冷めてしまっていますが、スープは熱々のため許容範囲内かと)
事前にインターネットで調べたところ、小麦麺のミーは太麺で、日本の給食に出てくるソフト麵のような形をしていると聞いていましたが、出てきたミーはフーティウと同じくらいの細麺でした。フーティウとミーのミックスの時は麺を変えているのか、それとも使用するミー自体を変えたのかは謎でした。
ローカル店舗ですが、きちんと椅子とテーブルがあり清潔感もあります。お店に入る時に店先の商品を指さしながら注文し、後は席で待ちます。お値段は、今回頼んだ物は4万8千VND(約240円)でしたが、具材や麺を変えると変わります。それでも5万VND(約250円)前後程度かと。英語のメニューもないため少しドキドキはしますが、たまには中心部を離れて、様々な国の文化が混じった歴史ある麺料理を楽しんでみませんか。
お店情報:
店名: Bún Mì Vàng Tiến Phát
住所:177 Tran Quy, P.4, District 11, HCMC
営業時間:6:00~22:00
TEL:0907-638-266, 0932-827-515
※営業時間や商品、値段は時期によって変わる可能性がございます。