公開日:2020/09/04
ベトナム特例入国手続き・わんこそば編
本記事は8月31日に寄稿したものとなります。
【特例入国便のその裏で】
8月20日から特例入国便でのベトナム入国がありました。(今までと異なりあまり話題に上がってきていない気がするのは気のせいでしょうか?)
以前の記事で特例入国手続きが2種類あるというご説明をしていますが、そこから運用の変化などが多々ありましたので、今回ご紹介させていただきます。
前回までの記事と併せてご覧ください。
前編、後編、おかわり編に続くという意味と当局からの要請を皮肉ってわんこそば編と銘打ちました。
※ご紹介するのはホーチミン市における内容です。市・省が異なると内容が変わりますのでご了承ください。
【良かった点】
以前の記事では隔離中の滞在先が集中隔離施設とご案内していましたが、ホーチミン市内のいくつかのホテルが隔離施設となりました。これにより、いわゆる『合宿所』みたいな場所に滞在せず隔離期間を過ごすことが可能です。
フライトに関しては、商工会やJETROを中心とした手続きがベトナム航空の利用ですが、こちらの手続きではJAL又はANAの特別便手配となります。※フライトに関する詳細は各航空会社にお問合せください。
また、先日のハノイの日本大使館様のご説明によると、ご家族の呼び寄せ事例も今後増えていく見込みです。ただし、細かい通達がまだ規定されていないため(8/31現在)、運用面での多大なる苦労が想定されます。
【困った点】
実は筆者の会社で既に数件、手続きの書類作成と申請までの代行を受注しているのですが、
・当局への申請フォーマットが頻繁に更新される(更新後は旧版を使わせてくれない)
・申請に際しての追加書類も頻繁に発生する
・変更に関する事前の通告や猶予無し
という、心をへし折りに来る厳しい仕様となっています。本当にわんこそばみたいです。
※これらに関する細かい考察(愚痴)は弊社ブログにて行います。
もし自社で手続きを行うという企業様、担当されるスタッフの方は心折れかけていると思いますので、文句を言うのではなく、労いのためにポケットマネーから少し特別ボーナスでもあげてください。
【まとめ】
そんなわけで、ある程度費用と手間をかけられる企業様であれば、ベトナムへの入国ルートは出来ております。もちろんビジネスなので、その方を派遣する手間とコストが割に合わないという経営判断をするのであれば、わざわざ余計な手続きをする必要は無いわけですが、ここ最近ホーチミンでお会いする皆さん、疲労の色が濃く見えます。
任期が予想外に伸びたり、減った人員の穴埋めまでさせられている方も多いので、まぁ、そうなります。
Zoom面談などで顔を見てベトナムにいる社員の方が明らかに疲弊しているようであれば、コスト度外視で入れ替えを検討してあげるのも、貴重な海外要員を守るという点から重要ではないかと思います。皆が皆、筆者の様に丸7年間も日本に一度も帰らなくても大丈夫では無いですからね(笑)