公開日:2024/11/15
OJT(人が人に教える)に依存している限り、早期戦力化は実現できない
はじめに
人の入れ替わりが激しいという事業環境
ベトナムの経営者から、以下のような悩みをよく耳にします。
「新人教育にかかるコストがバカにならないんだよね。」
「やっと戦力になったと思ったら、また一からやり直しだよ…。」
「急に辞められて、管理業務が全部自分にのしかかってるよ…。」
これらは、社員の入れ替わりが激しい事業環境特有の課題です。特に製造業や小売業では、年間離職率40%を超えることも珍しくなく、経営者にとって深刻な問題となっています。
「早期戦力化」というトレンドワード
そのため、多くの企業が「定着率を高めよう」という目標を掲げるのではなく、「人が入れ替わるのは仕方ないが、できるだけ早く戦力化したい」といった方向へ舵を切っています。
理想をまとめると、以下のような要望が見えてきます。
・できる限り教育工数をかけずに
・とはいっても教育品質は落とさず
・できる限り早期の戦力化を行いたい
早期戦力化の壁
OJT の落とし穴
OJTは、実務を通して指導を行う優れた教育手法の一つです。
先輩社員が業務手順を直接教えることで、後輩は業務全体の流れを把握しやすく、わからないことがあればその場で解決できます。
しかし、OJTには以下のような課題も存在します。
① 教育担当者の負担が大きい
OJT中は教育担当者が拘束され、通常業務が滞ることがあります。また、研修後も同じ質問に何度も答えなければならない場面が生じます。
② 教育内容がバラつく
担当者によって教え方が異なるため、必ずしも正しい手順が伝わらない可能性があります。その結果、伝言ゲームのように自己流の手順が広まり、業務の質が低下するリスクがあります。。
③ 知識定着率が低い
OJTでは全体の流れを理解できても、細部まで記憶することは難しいです。「わかる」と「できる」は別物という問題が生じます。だからこそ、先輩から「メモしろよ」と言われることが多いのです。
OJT(人が人に教える)に依存している限り、早期戦力化は実現できない
OJTは教育担当者の工数や質に依存するため、早期戦力化の障壁となりがちです。
担当者が忙しい、教え方が統一されていない、誤った手順が伝わるなど、さまざまな要因で早期戦力化が難しくなります。
そして、新人が十分な教育を受けられず不満を抱え、離職してしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。
早期戦力化を実現する最初の一歩は「暗黙知の形式知化」
新人教育はなぜOJTに依存してしまうのか?
「どのように新人教育をされていますか?」と質問すると、多くの企業が「OJTで教えています」と答えます。なぜOJTに頼らざるを得ないのでしょうか?
それは、組織の業務ノウハウが誰かの頭の中にしかないからです。つまり、業務が属人化し「暗黙知」の状態になっているのです。
暗黙知を形式知へ(=マニュアル化)
もちろん、熟練が必要な業務や経験の蓄積が求められる業務は形式知化が難しいです。しかし、社内業務の大部分はマニュアル化が可能です。
社内の86%の業務はマニュアル化できる! ~30社の業務を見てわかったこと~https://biz.teachme.jp/blog/86per/
OJTとOff JTをMixし、早期戦力化を実現
課題を抱えた輸送機械メーカーの事例
以下は、従業員2,000名を抱える輸送機械メーカーの事例です。
人材の入れ替わりが激しい中、OJTに依存した教育体制により、以下のような課題がありました。
・教育コストが膨大
・新人の習熟度がなかなか上がらない
・ラインの停止時間が長い
・ミスが多発
マニュアルを整備し、いつでも予習・復習ができる教育体制を確立
そこで、誰が見ても理解しやすい画像や動画を用いたマニュアルを整備し、「業務ノウハウが特定の人に依存する」という状態を解消しました。
OJTだけに依存するのではなく、マニュアルを用いたOff-JT(予習・復習)を導入し、ライン停止時間やミスの回数、教育時間を大幅に削減することに成功しました。
画像や動画を用いたわかりやすいマニュアル
そんなマニュアルを整備するのは非常に骨が折れますよね?
しかし、株式会社スタディストが提供するマニュアル作成・共有システム「Teachme Biz」を用いればそんなマニュアルがかんたんに作成できます。
作業動画を撮影しアップロードするだけでマニュアルの大枠が完成するAI機能など、豊富な機能で業務ノウハウの形式知化をサポートします。
▼ Teachme Biz|マニュアル作成・共有システム
https://biz.teachme.jp/
▼ AI を用いて10分ほどで作成したマニュアルのサンプル
https://teachme.jp/25780/manuals/31585006
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