公開日:2017/10/27
ホーチミン名物?立川志の輔師匠の落語
ホーチミン在住日本人には年1回の「笑い」の楽しみがあります。ベトナムは発展途上の社会主義の国になります。正直、日本とは違い、コンサートや美術展、博覧会、展示会など芸術・文化・アートなどに触れる機会は限られます。
あたりまえですが日本の歌舞伎・能楽などの古典芸能を鑑賞する機会は、ほぼないです。
もちろんベトナム人向けの歌謡ショーや演劇は開催されてはおりますが、外国人向けではないため全てベトナム語のみになり、楽しめる日本人は少ないです。
富山県人会が中心になり、富山県出身の落語家(タレント)の立川志の輔師匠が毎年ホーチミンで落語講演会を行っています。(富山県人会の方々が中心になりボランティア運営しながらベトナム進出の日系企業がスポンサー協力しています)
※NHKの「ためしてガッテン」の司会などでご活躍中で「チケットの取りにくい落語家」の代表格になっています。
※2008年は芸術選奨文部科学大臣賞受賞、2015年には紫綬褒章も受章しています。
なんと今年が10回目の記念講演になりました。
日本ではチケット予約が難しい落語講演会もホーチミンでは簡単に購入することが出来ます。
ホーチミン市内の高級ホテルが会場になります。今年は昼の部と夜の部の2部構成で約700名の日本人が見に行っています。
※志の輔師匠は他の東南アジア各国でも講演されてはいますが、10回も講演を行っているのはホーチミンだけです。
講演内容は古典落語が中心になりますが、感動するほど面白いです。前座でお弟子さん達が落語を披露していますが、観客の場も温まっていない感じがあり、いつも静かにスタートします。ところが志の輔師匠が登場するとまくら(落語に入るまでの世間話など)から大爆笑になります。志の輔師匠もベトナム慣れしており、盛り上がりにつられてあっという間に予定時間を延長しています。
お客様が落語慣れしていない事も察してのネタ提供も多く、だれでも楽しめる内容になります。
もはやホーチミン在住日本人の間では毎年の恒例行事にはなっています。
日本に住んでいる時はわざわざ落語を見に行かなかった日本人が、ホーチミンでの落語講演をきっかけにして落語ファンになっている方が多いです。
ホーチミン在住する際はぜひ取りやすいチケットになりご覧頂きたいです。