公開日:2019/02/22
ベトナム北部 サムソン市の小学校 レポ
タインホア省サムソン市の家庭にホームステイしているYujiです。サムソン市はベトナム北部に位置し綺麗なビーチを有する観光都市です。みなさんにもっとベトナムを知ってもらうべくこの市のことを紹介します。
クアンチャウ小学校
今日はホスト一家の長男のバイクの後ろに乗ってクアンチャウ小学校にお邪魔しました。ベトナム語ではTrường Tiểu học Quảng Châuと言います。Trường Tiểu họcが小学校という意味でQuảng Châuが地名です。
ベトナムの小学校は5年制です。日本の小学1年生から5年生に相当します。ホスト家族の両親がその小学校で働いているため、そのつてで学校に入ることができました。私が学校に着くと校門の前にはたくさんのバイクが止まっていました。どうやら下校時間が近かったらしく親たちが迎えに来ていたようです。
日本では小学生の登下校は徒歩ですがベトナムではそうではないようです。ベトナムに来て思うことは街を歩くのが難しいということです。コンクリートで舗装されてはいるものの、道路や歩道の整備状況が悪い上に信号機も少ないです。ベトナムでは冬でもサンダルで生活する人が多いのですがサンダルで街を歩くとすぐに足が汚れます。前にホーチミンに滞在した時にも感じたことなので多分ベトナム全体でそうなのでしょう。
学校の中に入ると…
学校の中に入るとちょうど子供たちが教室から出てきました。学校が終わって教室から出てきても、校門までは一列になって歩かないといけないらしいです。そのあと子供たちは自由になります。校内を走り回っている子供もいます。バイクを降りた親は敷地内に入ることが許されるようで中に入って子供と話をしている人もいました。敷地内で自転車に乗っている子供たちは、自転車で登下校しているのでしょう。校内には自転車置き場がありました。
子供たちのリュックはディズニーやスパイダーマンなどのキャラクターものが多い印象です。この光景からは50年前にアメリカと戦争していたことは想像もつきません。中にはドラえもんやサンリオのキティーのリュックの子供もいて、日本の文化もかなり地方まで浸透していることが伺えます。そういえばハノイにサンリオランドが2020年に開業予定とか。
この学校には制服がないのですが服装はピンク系と青系が多いです。生徒の集団を見渡した時に色が少ないなと感じました。子供達は緑や黄色が嫌いなのでしょうか?また、制服ではないですが学校公式の服があるらしく1割程度はその服を着ていました。
教室
生徒たちが出て行った1年生の教室に連れて行ってもらうと、まず黒板に貼られたベトナム語の文字表が目に飛び込みました。日本でいう、ひらがなカタカナといったところでしょうか。黒板の上にはホーチミン氏の肖像が置いてあります。誰かわからなかったので聞くとホスト一家の長男は少し笑いながら合掌していました。黒板に残された先生の文字は手で書いたとは思えないほどとても美しかったです。教室の壁にも床にも扇風機がたくさん設置されているので夏は暑いのでしょう。教室は日本の小学校と大して変わらない印象でした。
校内の様子
学校は鶏とよく吠える番犬を飼っています。動物たちは校内を自由に動き回ることができます。鶏はサムソン市の家庭で普通に飼われていて、今日も目覚ましはどこかの鶏のコケコッコーの鳴き声でした。動物の世話は校務員が担当しています。
校内にはお菓子のパッケージがいくつかポイ捨てされていました。日本の小学校でお菓子を食べた記憶がないのですが、ここでは許されているようです。(ポイ捨てはダメらしい)
この小学校に遊具はありません。芝生のような草が生えたグラウンドがあるだけです。そのグラウンドも道で分断されているので日本のように大きな校庭はありません。プールもありません。給食もないので昼食は家に帰って食べるそうです。設備の面では日本の方がかなり優れていると感じます。先進国の識字率が99%を超える中、2015年には識字率が94.5%だったベトナムは教育方面にもまだまだ発展の余地を残しています。
校舎までの通りの脇に同じ言葉が書かれた青色の看板がいくつも立っていました。意味は「学校は家、先生と生徒で守りましょう」
Trường Tiểu học Quảng Châu
住所: Quảng Châu, Sầm Sơn, Thanh Hoa
Quick Vietnam インターンYuji