公開日:2019/10/25
ベトナムの駐在員責任者に求められる資質について
今回はベトナム駐在責任者として本社から出向 (派遣) される方に求められる資質についてお伝えします。業種や事業目的によって差異はありますが、企業の成長(発展段階)ステージによって整理しながら説明させて頂きます。
創業期に求められる資質
いわゆる会社立ち上げ時に必要な資質については、実務的にはマーケティング力や分析力、折衝力などが業務的には必要になります。とは言え計画通りに進まない状況が多くなる創業期では土台となるコミュニケーション能力や失敗を乗り越えられる胆力(ストレス耐性)などが重要な気がします。ビジョンを部下に共有するなど人間的な信頼度も必要でもあり、現場では経営管理者自身の魅力でスタッフをまとめていく場合が多いです。また、一方当初の計画通りに進まない現実と向き合いながら試行錯誤を繰り返していく時期かとも思います。
ベトナム人スタッフと一対一のコミュニケーションも多く、母性的なマネジメントスタイルが好まれます。包容力・人間力が高い方が必要な時期とも言えます。
在越日系企業が今後迎えるステージの成長期
この時期は事業モデルが固まり、ビジネスプロセスを磨きながら、事業の拡大成長に耐えうる組織づくりが重要になります。商品サービスの標準化・スピード化、社内の階層化など、持続性がある仕組みの構築など、管理体制を強化する時期になるとは思います。当然スタッフ数も増加し、するなど属人的な対応力だけでは限界が来ます。事業を推進する資質と同時に総務・経理・人事などのバックヤード経験がある人などは経験を活かせる機会は多いです。合理性や戦略的思考も必要になり、父性が強い、厳しめのマネジメントスタイルが成果を発揮しやすいです。属人的な管理体制から脱却する必要もあります。
成熟期について
この時期は競合との差別化や既存事業からの広がり・新しい事業モデルの検討など、“ある意味変革”が必要になります。現状の分析やマーケティング的な資質は必要になりのほか、自社の強みを活かしながら新たな商品・サービスを構想する力や想像力なども重要です。経営企画的な全体最適化を考える資質が求められます。朝令暮改な目標変更もあり得るため、部下を納得させる知的タフネスさがあると良いです。現状ではまだまだ成長市場のべトナム進出日系企業で成熟期に入っている場合は少ないとは思います。
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