公開日:2018/06/15
ベトナム人マネジメントの基本スキルについて
ベトナムに駐在されている日本人管理者の方からベトナム人マネジメントについてご相談頂くことがあります。人種の違い(日本人とベトナム人)で注意しなければいけない点などを気にしている方が多い印象です。
実は日本であってもベトナムであっても管理職に必要なマネジメントの基本は変わらないと思います。人種・言語・生活習慣などが異なるとはいえ、同じ人間同士である以上、普遍的な土台スキルが必要です。ある意味、外国人マネジメントを行う上でその基本スキルの重要度が高まっているのです。日本よりも基本に立ち返って頂きたいです。
部下の自己紹介文、あなたは書けますか?
観察力こそが、管理者の最重要かつ基礎的なマネジメントスキルです。まずは部下やスタッフをしっかり意識して観察してみましょう。
部下から信頼されている「できる上司」の方は部下の自己紹介文を作成できます。せめて直属のベトナム人部下の家族構成などの家庭環境理解と、「職場の私(部下の名前)は〇〇△△です」と原稿用紙に1枚以上は書けるようにして頂きたいです。事実を観察していないと何も書けないはずです。
次に大切なスキルは想像力です。部下が何を考えているか? 何に困っているか? など、できるだけたくさん想像してみてください。業務上の問題や課題で悩んでいる場合は解決策を提示したり、本人の成長に向けて要望を伝えるチャンスになります。
現場を見ていない上司を部下がどう思うか
日本人同士のあうんの呼吸や空気を読むコミュニケーションは通じないため、上司から声掛けをする必要もあります。現場を見ていない上司を部下はどう思うでしょうか。
製造業やITオフショア開発業では、特に日本人管理者の不在時にベトナム人スタッフの生産性が下がると聞きます。業務に集中せず悪意でさぼっているだけの場合も有り得ますが、上司がしっかり観察することの重要性を示しているとも言えます。
最後にゆとり世代ではないですが、ベトナム人の方には特に褒めて・認めてあげるポイントを探し、積極的に伝えてみましょう。本人が無自覚な観点の場合はより効果的です。私もなかなか出来ませんが、イライラしている時こそ我慢して最初に褒めてから指導頂きたいのです。
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