公開日:2019/11/29
ベトナム人事の基本⑪(ベトナムの最低賃金案2020年)
ベトナムでは毎年この時期に来年の最低賃金見直しが実施されています。4つの地域別で最低賃金案が提示されています。2020年1月1日から施行される最低賃金案も既に提示されてはいます。
今回は2020年度のベトナム最低賃金をお伝えします。ベトナム最低賃金は毎年増加しています。上昇率については2016年の全体平均は12.4% 2017年は7.3% 2018年は6.5%、2019年は5.3%、2020年も5.4%と昨年に続き抑制傾向にはなってはいまず。まだまだ外資企業の投資や誘致を拡大させたい政府意向が影響しているとは思います。
日系製造業での実際現場では残業代など合わせる支払い総額で最低賃金だけでスタッフを雇用している企業はほとんど存在しないです。最近では配車システム「Grab」のバイクドライバーで月額1000万VND(5万円弱)以上稼げる仕事などもあり、力仕事があるワーカ―的な業務はエリアによっては採用しにくくなっている状況もあります。今後は採用や定着率も日系企業の事業課題となる可能性が高いです。
2020年の最低賃金案(2020年1月1日施行~)※月額給料
エリア | 2020年 | 前年上昇率 | 2019年 |
第1地域 | 442万VND (約2万2000円) |
約5.7%増 | 418万VND (約1万9600円) |
第2地域 | 392万VND (約1万8400円) |
約5.6%増 | 371万VND (約1万7400円) |
第3地域 | 343万VND (約1万6100円) |
約5.5%増 | 325万VND (約1万5300円) |
第4地域 | 307万VND (約1万4400円) |
約5.1%増 | 292万VND (約1万3700円) |
第1地域は以下
※ハノイ・ホーチミン・ビンズン・ドンナイ・ハイフォンの都市部
第2地域は以下
※ダナン・ハノイ・ホーチミンの郊外(ロンアン等)、カントーの一部
第3地域は以下
※クニン・バクザン・ハイズオン・ビンフックなど
第4地域はその他エリア
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