公開日:2018/10/19
日本本社からの出向しているベトナム駐在員が帰任後に感じるギャップについて
今回はベトナム駐在から日本への帰任者の多くが感じやすいギャップ構造について説明致します。ベトナム駐在中にも頭の片隅に置いて頂きたい観点でもあります。
日本への帰任後の自意識と本社意向
ベトナムなど発展途上国での海外駐在は刺激的で充実している生活になり、タフな経験を多くする事で新しい視点を持てる様になっています。
一般的に駐在員は日本本社より海外法人では高い役職で勤務している場合が多く、大手などでは課長クラスがベトナム法人の社長として赴任している場合もあります。帰任後は裁量が小さくなり、役職が下がる場合がほとんどです。多くの経験を積んで、新しい視点も持てるようになっているにも関わらず、その経験がすぐに活かせず、帰国直後は自分が小さい人間になったかのような感覚になりやすいです。一方、本社から見ると業務レベルや生産性が低い国でのマネジメント経験は役に立たない、使い道が少ないなど不安視している現実もあります。
社内システム、職場環境、日本国内市場等も数年で様変わりし、日本特有のスピード感や報告ルートなど通常業務に慣れるだけでも戸惑う場合もあります。さらに、近年では働き方改革、コンプライアンス、パワハラ、セクハラなど言動に気をつけて環境適応しなければなりません。
本社側からすると、戦力化が遅くなると帰任者は“捨て石”になるとの見方もあります。
ベトナム駐在中に頭の片隅で考えて欲しい事
日本帰国時に浦島太郎状態にならないためには、日本本社側は帰任者のキャリア形成への配慮への関心は薄いのとの認識は必要です。
そのため、日本本社への関心、業界や市場動向は常にアップデートして欲しいです。又海外赴任時でも将来的に持ち運べるポータブルスキルについては、学習し続ける必要もあります。語学力、リーダーシップ、マネジメントなどは日本国内よりはインプット・アウトプット機会が多いと考えても良いかもしれません。
当たりまえですが、ベトナム駐在員だけが大変な苦労をしている訳では無く、日本勤務も同様に苦労しているとの理解も必要です。海外駐在員は選ばれ、期待されて人選されています。まずは期待に応えるために、目の前のやれることにベストを尽くす事は日本も海外も同じかとは思います。
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