公開日:2021/12/24
【2022年】ベトナムGDPおよび主要都市(ハノイ・ホーチミン)のGRDP目標まとめ
2020年はコロナ感染対策で「優等生」と言われていたベトナムですが、2021年夏のデルタ株感染拡大およびその対策の影響で、経済活動は一気に低迷しました。
2021年も年末に差し掛かり、来年(2022年)のGDP目標や、ベトナム主要都市のGRDP(域内総生産)目標が発表されたので、ご紹介します。
おさらい:2021年の経済成長率(前年同比)
2021年1月~3月:4.7%
2021年4月~6月:6.6%
2021年7月~9月:マイナス6.2%
参照元:JETRO(https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/10/ac15ef004566cdf2.html)
今年の1月~6月までは順調でしたが、デルタ株の感染拡大および全国的な社会隔離措置(ロックダウン)や工場の稼働停止により、7月以降は一気にマイナスへと転じました。
また特に感染拡大が深刻だったホーチミン市だけでも、年間の経済成長率はマイナス6.78%の見込みで、ドイモイ政策開始(1986年)以来の初めてのマイナス成長の予測となります。
2022年:ベトナムGDPおよび各地域のGRDP(域内総生産)目標
ベトナム(全体)
GDP(国内総生産) 成長率:+6~6.5%
ホーチミン市
GRDP(域内総生産)成長率:+6.0~6.5%
※2021年~2025年にかけては、年平均成長率目標は+8%。
ハノイ市
GRDP(域内総生産)成長率:+7.0~7.5%
※GRDPとは(域内総生産):Gross Regional Domestic Productの略。
GDP(国全体)を国内各地域版と思って頂けたと思います。
上記の率を見ると、ホーチミン市はベトナム(全体)と数値が同じで、ハノイ市の方が強気のようにも見えます。
ですがホーチミン市は2021年~2025年の5年間での年平均成長率目標は+8%のため、2023年以降により急激に成長をする予定(予測)と伺えます。
まとめ
2022年も世界的にコロナの影響は受けることは十分に予想されますが、今後は各国の感染予防と経済活動のバランスが注目されるかと思います。
成長率目標から見ると、ベトナムも来年以降は経済成長も重視していくことが予測されます。
参考資料
【22年の経済成長率+6~6.5%、経済社会発展目標設定 国会が決議採択】
https://www.viet-jo.com/news/economy/211113081327.html
【ハノイ:22年のGRDP成長率目標+7.0~7.5%】
https://www.viet-jo.com/news/economy/211209132457.html
【ホーチミン:22年のGRDP成長率目標+6.0~6.5%】
https://www.viet-jo.com/news/economy/211210174108.html
【ホーチミン:21年の経済成長率見通しは▲6.78%、ドイモイ以来初のマイナス】
https://www.viet-jo.com/news/economy/211208080048.html
JETRO:https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/10/ac15ef004566cdf2.html