公開日:2019/05/17
ホーチミンでの日常生活について ~ホーチミンのカフェへ行ってみようMy Life Coffee②~
ホーチミンの皆様の生活にはカフェが不可欠ということを確信し、カフェへ行くことに決めた私でした。記念すべき初回では美女と遭遇できたおかげもあり、縁側のドラ猫のごとくカフェでくつろぐというオシャレ的高等技術も体得できました。
が、しかし……やはり根の部分が野良なのか貧乏性なのか、ただそこで時間を過ごすということのためだけではカフェへ行くことが長続きしないだろうという予感がしました。(はてさて、どうしたものか)と腕組みしたところ――グッドアイデアがひらめいたり!
カフェでベトナム人美女にベトナム語を教えてもらおう
どうですかこのフレージングの圧倒的な響きときたら! カフェで、美女に、ベトナム語を教えてもらおうというのですよ! それはもう感嘆符を連続もさせてしまおうという殺し文句ぶりです。誰だこの企画を立てた天才は、これなら万障繰り合わせてでもカフェへ行くしかないではないか…というところです。
とはいえ同意がいただけなければただの企画倒れ、私はさっそく美女にオファーさせていただきました。説明が遅れましたがこの美女、ホーチミン市人文社会科学大学(Trường Đại học Khoa học Xã hội và Nhân văn – Đại học Quốc gia Thành phố Hồ Chí Minh)の学生さんで、英語を専攻されておられるとのことでして、私の百倍ほど達者な英語をおしゃべりになられる才女でもございました。信じがたいことに美女は快諾してくださり、私の週末は世界一すばらしいものとなることが約束されたのでした。
美女と行くホーチミンのカフェ
なんという「勝ち組感」あふれる甘美な響きであろうか…などと浮かれつつ、私は美女あらためセンセイと共にLê Duẩn通りに面した【MyLife Coffee】カフェを訪れました。前々から気にはなっていたのですが、例のごとく一人では入る気になれなかった、いえ、「入られる気がしなかった」カフェでした。しかしセンセイと一緒なら勇気百倍どころか無敵、ズカズカと店内に足を踏み入れ、「さて何をもらおうかな」というものです。照明の抑えられた「穴蔵感」といいオシャレの巣窟のような観がありましたが、何を恐れることがありましょうか。
カウンター向こうのオシャレな店員さんに声をかけ、それから私は自分が何を頼むか決めていなかったことに気づきました。センセイが店員さんとやり取りしている横で必死にメニューに目を走らせ、私は目についたCookie and CreamのLサイズ55000VND(約275円)を注文しました。「チョコレートアイスクリームを溶かし、砕いたココアクッキーをまぶした」としか形容のしようのない、アレです。たぶんベトナム語の学習を前に血糖値を上げようとしたのでしょうが、それにしても…しかもLサイズ。(やってしまったなあ)と思った私に、店員さんは訊ねました。「いっしょにケーキは?」さすがに断りました。
アーバンな穴蔵
というのがこのカフェの印象でした。涼しく広々とした、陽の光も射し込む、そういった穴蔵の中にいるような感覚でした。そこで私はセンセイにベトナム語を英語で教えていただき、加齢のせいもあってすぐに切れそうになる集中力を、激烈に甘い飲み物でごまかすということを朝の8時から11時まで続けたのでした。時間が経つにつれて店内は賑わいを増していきましたが、本当に広々とした空間だったために学習に集中できました。すてきなカフェでした。
「センセイ、ところでCookie and Creamはベトナム語でなんて言うのですか?」
「Cookie and Creamは英語よ」
そりゃそうだ、と思いました。
店名:MyLife Coffee
住所:25 Lê Duẩn, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh,
営業時間:8時00分~22時00分(基本的に年中無休)
電話番号:(84) 1900 066890
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