公開日:2018/12/21
2018年12月15日~サッカーベトナム代表SUZUKIカップ優勝、熱狂のホーチミン市内~
「Jリーグのことは知らないけど、サッカー日本代表戦はとりあえずTVで観戦する」
というスタンスの方も多いのではないでしょうか。
ベトナムで一番人気があるスポーツはサッカーです。Vリーグと言うベトナム国内のプロリーグも存在しています。日本ではバレーボールがVリーグですが、、、。
そしてその<とりあえず>が、「確実に」「何があろうと」「絶対に!」
という高みにまで上り詰めたのが、大半のベトナムの方々がサッカーベトナム代表の試合に寄せる想い、といえる気がします。ベトナム代表の勝利はすなわち国の勝利であり、それはまたベトナム人すべての勝利であるわけです。敗北もまたしかり。となればベトナム国民が燃えないわけがありません。しかも決勝戦です。SUZUKIカップの!
・・・と煽っておきながらアレですが、SUZUKIカップとはいかなるものなのでしょうか。
ちょっと調べてみましょう。
SUZUKIカップとは
調べてみたところ、2008年に日本のあのSUZUKIがスポンサーとなってから名称がSUZUKIカップとなったということで、「東南アジアサッカー選手権」というのが正式なもののようです。ASEAN11の国々の代表たちがぶつかりあい、東南アジアの覇者の座を目指すのです。これは燃える展開ですね。ちなみに、ベトナムは第一回目のSUZUKIカップが開催された2008年に栄冠を勝ち取ったということで、今回優勝すれば10年ぶりの王座奪還ということでした。いよいよ燃え盛ってきましたね!
ベトナム優勝!
そんな中でベトナム代表は好敵手のマレーシアをハノイに迎え、正々堂々たる試合をおこなおうというのですから・・・これはもう、ベトナムの方々にとっては現地であろうがTVであろうが試合を観ないで済ませられるはずがありません。かつてダナンにてお会いしたことのある製造業のトップの方は、「ベトナム代表戦の日は、いつもより一時間早く工場を終わらせるんですよ。仕事になりませんし」というようなことをおっしゃられましたが、(英断というのはこういうことをいうのだな)非常に感じ入ったものです。まあ、それはともかくとして。
今回、もう皆さんもご存じの通り、ベトナム代表は見事SUZUKIカップ優勝を果たされたのでした。
勝利というだけでも素晴らしいのに、優勝です。東南アジアのチャンピオンです。しかも帰ってきたチャンピオンです。伝説のチャンピオンのご帰還です。
ベトナム国民の心情を現すには、あの歌しかありません。
うまい具合に世界中で爆発的リヴァイバルを巻き起こしているあのバンドのあの歌。
そうです。QUEENの「We are the champions」です。
そのようなことを思っている間にも、窓の外からは無数のブブゼラ的なあの笛の音色と、きわめて不経済そうなバイクの爆音と、完全にレッドゾーンに突入した若い男女の絶叫がひっきりなしに聞こえてきます。たのしそうではありますが、同時に危険に満ち満ちた喧騒です。
部屋でおとなしくしておこうとは試みたのですが、(街中はどのようなことになっているのだろうか)気になって仕方ありません。
お祭り騒ぎのホーチミン
けっきょく、表に飛び出してみました。あらためてグェン・ティ・ミンカイの通りに目をやれば、真っ赤っ赤としかいいようのない状態です。しかし人混みすさまじく、正直なところそのまま帰宅しようとも思ったのですが、(待てよ?ここがこの有り様なら、ホーチミンの中心広場たるグエンフエ界隈はいかに?)これはもう行くしかありません。道中に目にした市街の様子はというと、まさに死の危険と隣り合わせのお祭り騒ぎでした。あまりに自由かつ無秩序のハイエナジーな空気に圧倒されたこと、また一歩間違えると交通事故などに巻き込まれる可能性もあります。
そうしてたどりついたグエンフエ周辺は、お祭り騒ぎが続き狂乱が続いていました。
後日、人づてに聞いた話では、暴走行為によりやはりけっこうな数の交通事故の死傷者が出たということでした。 歓喜と熱狂は、死や危険と仲良しなのだということを改めて実感しました。
皆様も、どうぞくれぐれもお気をつけください。
しかしながら・・・ベトナムのエネルギー。なんという魅力でしょうか。
Quick Vietnam インターンShin