公開日:2018/12/07
ベトナム人事の基本⑥(ベトナムの最低賃金案2019年)
ベトナムでは毎年最低賃金の見直しが実施されています。4つの地域別で最低賃金案が提示されています。
2019年の最低賃金案も既に提示されてはいます。2016年の全体平均の上昇率は12.4% 2017年は7.3% 2018年は6.5%と比較すると、2019年は5.3%となり、抑制傾向にはなってはいます。過去最低賃金がVNDで制定されてから最も低い上昇率となります。最低賃金の上昇率と物価の上昇率には相関があるとは言われています。生活者目線で考えれば物価が上昇して最低賃金が上昇しないと政府に対して不満が出やすい状況とも言えます。
ベトナムの消費者物価指数(CPI)の上昇率は2018年度上半期で3.6%、2018年度通期では3.7%~3.95%と予想されています。(ベトナム統計総局)結果的には来年の最低賃金上昇率と消費者物価指数の上昇率のポイントが近づいています。過去には10ポントぐらい離れていた上昇率が1ポイント以内になる事は過去に例が無いレベルでもあります。背景としてベトナム政府としてはまだまだ外国企業投資を促進したいと考えていると思われます。実態として日系製造業の多くは既に最低賃金以上の給与を支払っている場合が多くはなってはいます。
2013年~2018年までの最低賃金上昇率とCPI上昇率の推移表
2019年の最低賃金案(2019年1月1日施行~)
第1地域:398万VND(約1万9000円) → 418万VND(約2万円) 約5.0%増
※ハノイ・ホーチミン・ビンズン・ドンナイ・ハイフォンの都市部
第2地域:353万VND(約1万6900円)→ 371万VND(約1万7800円) 約5.1%増
※ダナン・ハノイ・ホーチミンの郊外(ロンアン等)、カントーの一部
第3地域:309万VND(約1万4800円)→ 325万VND(約1万5600円) 約5.2%増
※クニン・バクザン・ハイズオン・ビンフックなど
第4地域:276万VND(約1万3200円)→ 292万VND (約1万4000円)約5.8%増
※その他エリア
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