公開日:2026/04/24
ベトナムの国旗の意味とは?歴史と象徴から読み解くベトナム理解

ベトナムの街を歩いていると、至るところで赤地に黄色い星が描かれた国旗を目にします。シンプルで印象的なこのデザインには、ベトナムの歴史や価値観が色濃く反映されています。今回は、国旗に込められた意味や背景をひも解きながら、ベトナムへの理解を深めていきます。
ベトナム国旗の基本デザイン
ベトナムの国旗は「Cờ đỏ sao vàng(赤地に金星)」と呼ばれ、赤い背景の中央に黄色い五芒星が配置されています。
起源は1940年の南部蜂起にさかのぼり、この際に使用された旗が現在のデザインの原型とされています 。その後、1945年のベトナム民主共和国独立宣言において、指導者であるホー・チ・ミンがこの旗を掲げ、国家の象徴として広く認識されるようになりました 。1946年には正式に国旗として採用され、1976年の南北統一を経て現在の国旗として定着しています。
赤色が象徴するもの
国旗の背景である赤色は、革命と独立のために流された血を意味しています。ベトナムは長年にわたり外国勢力の支配や戦争を経験してきました。その中で築かれた独立への強い意志が、この色に込められています。
五つの星が表す「団結」

中央の黄色い星には、社会を構成する5つの層を表しています。
・労働者・農民・知識人・青年(または商人)・兵士
これらが一つにまとまり国家を支えるという「団結」の思想が、この星に込められています。
日常生活の中の国旗


ベトナムでは、国旗は非常に身近な存在です。普段でもあちこちで国旗をよく目にしますが、特にベトナム建国記念日や祝日になると、多くの家庭や企業、街中に国旗が掲げられます。
また、サッカーなどのスポーツイベント時にも国旗を掲げて応援する光景などは、国民の一体感を強く感じる場面の一つです。
番外編:もう一つの旗について
ベトナムでは、国旗と並んで赤地に黄色い鎌とハンマーが描かれた「ベトナム共産党の旗」を目にすることがあります。これは国家ではなく政党を象徴する旗です。赤色は革命や闘争を、鎌とハンマーは農民と労働者の結びつきを意味しています。この旗は1930年の党設立以来使用されており、現在でも式典などで国旗と並んで掲げられることがあります。
まとめ
ベトナムの国旗は、一見シンプルでありながら、歴史・文化・価値観が凝縮された象徴です。赤は革命と独立、黄色の星は国民の団結を表し、その背景には長い歴史があります。
国旗という身近な存在から、ベトナムという国をより深く知るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。










