公開日:2018/05/25
ベトナム語能力評価試験
近年日本国内でもベトナム語の学習者が増加しており、ベトナム語への関心が高まりつつあります。一昨年から、ViLT実用ベトナム語検定試験が出来、日本国内でもベトナム語の試験が受けられるようになりました。今回は、ベトナムの国立大学で誰でも受験可能なベトナム語技能検定についてご紹介します。国立大学での受験なので、ベトナムが認めている資格となります。
Trường Đại học Khoa học Xã hội và Nhân vănベトナム国家大学ホーチミン人文社会科学大学で年に6回ほど受験日が設けられています。4技能のスコアを評価し、ベトナム語のレベルを判定します。IELTSと同様な仕組みのため、リスニングや読解に加え、スピーキング・作文も併せて、トータルのスコアで評価されます。
申し込み方法
人文社会科学大学の外国人向けのオフィスにて申し込みを行います。必要なモノは↓
・受験費用の1,000,000vnd(約5,000円)
・パスポートのコピー か パスポート
・証明写真3cm×4cm (証明写真の印刷について)
です。申し込み用紙を事務所でもらい、記入していきます。
人文社会大学の学生(社会人向け夜間コースも適用)、および6か月以内に在籍していた人は500,000vnd(約2,500円)になります。
当日必要なモノ
・筆記用具
・受験票
パスポートを持参している人もいましたが、特に確認などもされていませんでした。私も忘れていきましたが、何も言われなかったので問題なさそうです。
受験者の9割はアジア人が占めています。そのほとんどが韓国人です。日本人もクラスに2,3人いました。年代をみても、小学生から老人までいます。
①リスニング 60分
パソコンの設置されている教室で1台ずつ利用し、リスニングテストが行われます。張り出されている自分の座席位置に座り、ログインのパスワードとIDの書かれたシールが渡されます。時間になったころに、バラバラにスタートし始めました。
問題は全部で55問です。徐々に難しくなっていき、最後の方は正直よくわかりませんでした、、とはいえ、A1~C2までのスコア認定をするため、初級の問題から超上級者向けの問題まで幅広く出題されています。音声は全て1回のみなので、注意が必要です。
②読解 60分
同じ席で、そのまま続けて行われます。(順番は逆なこともあります)こちらは、全40問です。長文に対して5~8問程度の問題が出題されます。こちらも、リスニング同様に4択となります。文法や語彙を確かめるような簡単に答えられる問題はありませんでした。
③作文 60分
ライティングといっても、大まかに3つのセクションがあります。1つ目が、似たようなスペルを選ぶ問題(20問 配点20%)です。紛らわしく難しいわりに、配点が低いので、時間を取られすぎないようにしてください。
2つ目は、200語以上の手紙を返信するといった内容です。相手からの手紙の内容に質問事項が沢山記載されているので、順番に答えていけば語数はクリアできるはずです。
3つ目は、300語以上の社会問題やビジネスなどの小論文です。こちらの配点が半分を占めているので、時間をかけて書き上げたいものです。
ちなみに、人文社会大学では椅子に机がついたタイプが主流なので、慣れない人は注意が必要です。
④スピーキング 15分 (待ち時間を含めると1時間)
順番によっては、待ち時間を含めると1時間を越えることもあります。試験は、ベトナム人の試験官2人(人文社会大学の教師)の質問に答える形式です。ボイスレコーダーも使用していました。
「自己紹介をしてください」
「どのくらいベトナムにいますか」
「誰とどこに住んでいますか」
「どこでベトナム語を勉強していますか」
→大学と答えると、教科書のレベルを聞かれます(恐らくスコア付けの参考になっています)
「ベトナムのどこに旅行に行きましたか」
「好きな食べ物はなんですか」
など、基本的な質問がされます。答えていくと少しレベルが上がりながら掘り下げて質問されます。
スコア開示
約10日後にインターネットにスコアが開示されます。開示後に、事務所に受験票を持っていき、認定証を受け取ります。上級者レベルC1,2のスコアはなかなか難しいです。
転職や在住を機にベトナムに在住し、自分のベトナム語レベルをオフィシャルなスコアで知りたい!という方は是非、受験してみてください!!
Quick Vietnam インターンHirona