公開日:2020/03/06
2020年ベトナムの連休について 悩ましい4連休が二つも!
【注:本記事は2月28日に寄稿したものになります】
皆さま、既に決められましたか? 何をって?4月にあるベトナムの連休の旅行先ですよ!と、気軽に言えない状況が続いております、、、、
4月に4連休が2つ???
ベトナムの祝日は上半期にやたらと集中しています。元日、先日終了した旧正月(テト)連休、そして4月にある(正確には1日は5月)祝日です。
・フン王の命日(旧暦の3月10日のため、毎年変動)
・南部解放記念日(4月30日で固定。サイゴン陥落の日)
・メーデー(5月1日で固定。日本は休みにならない労働者の日)
今年はフン王の命日が4月2日(木)のため、3日の金曜日をお休みにすると、4連休が4月2日~5日、4月30日~5月3日と二つ完成してしまうのです!
後半の連休は日本のGWともほぼ被る時期ですね。
とはいえこの状況、、、
とはいえ新型コロナウイルスの感染者数が上位になってしまった日本。現在ベトナムで入国拒否をされるのは中国籍の方、14日以内に中国(香港・マカオ含む)渡航・経由歴のある方は入国、経由が不可、となっていますが、オセアニア地域の国々のように『感染地域に滞在された方』に拡大される可能性もあります。
※本記事を書いてる途中で韓国のテグ市などからの渡航者が入国拒否対象に追加されました。
おまけに4連休くらいでちょうどいい旅行先の東南アジアは軒並み感染国、こちらもいつ入国拒否の対象が中国籍以外に拡大されるか分からない状況です。
※本記事を書いてる途中でタイが日本、シンガポール、台湾からの入国者にも審査を厳しくする、との報道が出ています。
ちなみに私は昨年、一昨年とGWの時期に中国に旅行していましたので、実は非常に旅行先選択に悩んでおります。。。
※本コラムも当初はその時の中国旅行の記事にする予定でした。
さらに自粛ムードが
また、ベトナムでは大勢の人が集まるイベントなどが軒並み自粛・中止に追い込まれています。
外出を控えている方も多く、ホーチミン市内も朝と夕方の出勤退勤ラッシュ時でもあまり混んでいません。薬局のマスクは常に売り切れ状態で、偽物を作ろうとした業者が摘発されたり、と混沌としてきております。ちなみに弊社の売上も勝手に自粛モードなので、今年は旅行を自粛するしかないかとも悩んでおります(笑)
一方でうがった見方をすれば
ピンチはチャンス!という言葉があるように、レジャーでもビジネスでもチャンスとなります。
観光地に中国人団体ツアーが存在しない、中国企業が海外に進出出来ない(人が送れない)という状況、おそらくこのようなチャンスが今後来ることはほとんどないと思います。
とりわけベトナムは一党制が良い方に働いた結果、今回のウイルス対策はかなり迅速で的確と言えます。早期の段階での中国籍の方の締め出し、感染者の多い村周辺の閉鎖などの決断は、その最たる例になります。
※一部の省では早くも流行終息の発表準備との報道もありますが、まだ隔離者も感染疑いもいるのですが、、、
ホーチミンでの影響
このタイミングで銀行関係や他社コンサル様にもお話を伺ったのですが、現段階では進出済み企業としては『むしろ日本の方が危ない』というスタンスで、出張のキャンセルや駐在員の引き上げなどを検討している企業はなさそうです。
ただ、新規進出の相談などで出張キャンセルが発生しているせいか、
各行とも寸前で面談をお願いしたにも関わらず、お時間を割いていただくことが出来ました。
既に一部の省で感染地域の国籍者への新規の労働許可証の申請受付、発行が停止されており、感染が収束しないと新規進出企業、新規にベトナムへ転職する方には厳しい状況となる可能性もあります。
※2/28段階では『日本人という理由だけで労働許可証の申請を拒否しない』という回答をホーチミン日本商工会が得ています。
しばらくは各種決定に踊らされてしまう状況が続き、非常に悩ましいですね。。。