公開日:2020/05/15
意外とチャンス?『普通』に戻ったはずのホーチミンにて、、
意外と残る爪痕
すっかり以前の様子に戻ったホーチミンですが、街中を移動していると意外と気付く点が、、、外出制限や営業停止が解除されたのも関わらず、シャッターが閉まったままのお店、いつのまにやら解体工事が進んでいる建物など。(しかも、以前が何だったか思い出せない)
おそらく休業や廃業、物件の契約期間満了間近だった会社やお店がこの状況になり契約延長をしなかったのでしょう。
そもそもの市場全体観
ホーチミンに限らず東南アジアの大都市全般での物件選びに言えますが、
・物件の供給不足による賃料の高騰
・とにかく強気で傲慢な貸主
・トンデモ物件を掴ませてくるローカル(時には外国人も絡む)エージェントの3点セットとの戦いです。
さらに、良い物件を見つけたらとにかく即決、即デポジット支払いで抑えてくる中国,
韓国系企業やオーナー、といった別勢力との争いの中、良い物件を見つけるのは中々至難の技になります。
そんな中、意外とチャンス?
しかしながら、この新型コロナ騒動で上記の3点セットに少しほころびが出ているように見受けられます。とりわけ、貸主側の姿勢とローカルエージェントで影響が強そうです。
強気だが内心困ってる貸主
ベトナムビジネスあるあるの一つに契約更新時の賃料の爆上げがあります。
ホーチミンの中心部のオフィスの空きは一桁%台のため、通常時であれば泣く泣く受け入れるしかありません。この記事を読まれている皆さまの中にもオフィス賃料の上昇に頭を悩ませている方も多いかと思います。
ただこれはあくまでも通常時の話、現在のコロナ騒動のように新しいテナントが入ってこない場合、貸主側としても他の物件に移られてしまうと売上が丸々無くなってしまいます。
そのため、通常時よりは賃料交渉がしやすい状況となっています。
コロナ騒動前に上がった賃料で契約更新してしまったという企業様、なにふりかまわないという覚悟があれば、ベトナムビジネスあるあるの一つ、『契約後に蒸し返す』をして再度の価格交渉に挑戦してみるのも手かもしれません。
※まだ新契約賃料が実行されていない場合に限ります。
どうやらかなりやられているようです
先日、こちらの某大手日系不動産会社の方と面談した際に聞いた噂話となりますが、
今回のコロナ騒動で無数にあった零細系のローカル不動産エージェントが休業・廃業に追い込まれているようです。
こういったエージェントの中にはよく事情を分かっていない外資企業を食い物にしている業者もいたため、期せずして、エージェントの浄化が進んだ可能性があるとのことでした。
しかし、ただでは転ばないベトナム人の悪徳ローカルエージェント、またしばらくしたら復活してくるとは思いますので、早めの不動産エージェント選定は現在生き残っている中から、今の時期に進めておくとよいかもしれません。
まとめ
現在の状況でベトナム進出案がストップしている企業様も多数あるかと思われますが、
掘り出し物は誰も動かない状況でこそ眠っているかもしれません。
会社設立申請の段階で住所は必要になりますので、めぼしい物件があれば多少の損をしても先手を打っておくことは無駄にはなりません。
弊社の様なコンサル会社が直接物件の確認は難しいですが、信頼のおける不動産会社様のご紹介をさせていただきます。
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