公開日:2020/04/17
コロナ影響下(非常時)での海外転職活動
日本でも2020年4月7日に緊急事態宣言が発表されるなど、コロナの影響で日ごとに状況が変化しているかと思います。ベトナムにおけるコロナの最新状況(2020年4月8日時点)は、先週の弊社のコラムで詳しくご紹介しているのでご確認下さい。(https://919vn.com/column/latest-report-about-coronavirus-in-vietnam/)
この非常事態の中、以前より転職を考えていた方や、最近転職を考え始めた方の中には「今、転職活動をして良いのだろうか?」と悩まれる方もいるかと思います。結論から言いますと、非常時でも転職活動はして頂けます。ですが常時よりも気を付けて頂きたい点もあります。今回は直近のコロナ影響下を例に、非常時の転職活動についてご紹介します。
そもそも非常時に求人はあるのか?
まず業界別に採用活動状況に変化はあります。2020年4月1日0時から実施されたベトナムでの社会的隔離措置により、例えば運輸業やサービス業(特に観光、飲食)は大きな変化を余儀なくされ、採用に積極的ではありません。ですが逆にコロナの影響で、医療関係の業界は直近人手不足の他、世界的にリモートワークの重要性が認識されたこともありIT業界などは今後長期的に人材が求められると予測されます。
その他業界関係なく企業ごとの事情で、たとえば欠員があるため引継ぎも含めて早く採用する必要がある企業などは、引き続き求人があります。
非常時に転職相談をされるメリット・デメリット
現在は採用に積極的でない業界・企業をご希望の場合も、転職をご相談頂く事で、今後採用が再開された際に一般にオープン(求人情報を開示)する前に求人をご案内して選考に入れるなど、早めに動いて頂くことのデメリットは少ないです。
メリットとしては、非常時の各企業の対応も含めて、企業情報を仕入れることができる等があります。非常時でも先を見越して採用活動される企業、積極的にリモートワークを取り入れる企業など、非常時の柔軟性や機敏さも知ることができます。
転職活動時の留意点・注意点
常時よりも気を付けて頂きたいことは、「退職タイミング」です。退職を告げるタイミング、および実際の退職日共にです。
通常であれば、内定が決まりしだい退職手続きを始めることが多いかと思います。ですが非常時はビザや労働許可証の発行がとまる場合があり、発行停止期間が長引いた際は前職退職後に無職期間が生まれる可能性があります。
コロナ影響時も、ビザや労働許可証の新規発行停止が大きなネックとなりました。新規ビザの発行が3月18日から30日間とまり、また3月22日からは外国人のベトナム入国も基本的に停止したためベトナムへの入国が難しく、内定出ている方もベトナム入国できないため入社が遅れるケースもありました。また新規労働許可証の発行がとまっている間は、ベトナム在住の方でも転職時に新しい労働許可証が発行されないため、入社タイミングが遅れるなどのリスクがあります。
それらは転職者と転職先企業の両方にとってリスクです。そのため非常事態が落ち着くまで退職タイミングを遅らせるなど、入社タイミングを改めて転職先企業にご相談しても理解して頂けることがあります。悩まれる前に弊社キャリアコンサルタントにご相談下さい。
海外転職をされる方には、以前から(もしくは子供の頃から)ずっと海外で働きたかった、という方も多くいます。転職活動はいつでもできますが、タイミングやご縁も重要です。特に日本の一括新卒採用と違い、海外の転職は日本人採用枠が少なく、またタイミングも急なことが多くいつご縁が出てくるか分かりません。
だからこそ常にアンテナは巡らせ、非常時でも着々と情報収集をし、いつでも夢をかなえられるようご準備頂けたらと思います。