公開日:2018/10/12
ベトナム人事の基本②(採用力を高める工夫)
弊社のお客様から「優秀なベトナム人が採用できない」「入社して戦力化したら退職してしまった」など人材についてご相談や悩みは良くお聞きします。ベトナム人の方にしっかりインタビューすると退職理由については複数の理由がある場合が多いです。実際に退職する会社には丁寧に退職理由を説明している場合は少なく、待遇が悪い、通勤が苦痛、家族都合などの表面的な理由だけを伝えている場合が多いです。
待遇が悪い理由で採用出来ない、定着しないと考えがちですが、待遇以外の要素を見直す事で自社の採用力(定着率)を高める工夫をお伝えします。
採用力とは以下の様に表すことができます。
企業力、労働条件・処遇、採用活動について以下で詳しく説明します。
1.企業力とは
要素としては、社員数、売上規模、歴史、資本金、資本力等の企業概要、次に業界、将来性、安定性、社会貢献度、経営理念、トップの人柄などの認知度・イメージ、最後に自社の商品・サービス、技術力、販売力、商品開発力などになります。
特徴としては短期的に変化させるのは難しい要素が多いです。
2:労働条件・処遇とは
要素としては給与、賞与、休日休暇、諸手当、社員食堂などの条件面、次に仕事内容、自由度、勤務地、離職率、研修制度、資格補助などの職場環境、昇進・昇格、将来年収、事業拡大など将来への期待なども含まれます。特徴としては企業力よりは短期的に改善させやすい事もありますが、人事制度や現有社員との調整も必要になります。
3.採用活動とは
要素としては採用広報と採用実務になります。
大学や工業団地の掲示板に告知、求人サイト(転職サイト)に広告掲載、人材紹介会社(人材エージェント)を利用するなど採用広報の方法は多数存在します。ターゲット人材によって使い分けが必要です。採用実務では選考プロセスや、選考時間、テスト(能力・適性)、面接担当者の人選など、応募者の動機掲載が高まる工夫なども求められます。仮にNG判断の応募者についても丁寧な対応を行うことで、企業イメージなども高まります。適切な見極めと同時に企業理解や動機形成を高める意識も必要にはなります。
上記の1.企業力や2.労働条件・処遇は短期的には改善させることは難しいかも知れませんが3.採用活動などは即時に改善できる部分が多いです。そのため広報内容の充実はもちろんの事、改善できそうな点については労力と時間とお金を投資する必要もあります。
定着率については2.労働条件・処遇の改善以外では中長期的には企業力を高める事で安定する可能性が高いです。いずれにしてもベトナム人材の一人一人に対してその方が重要視する要素についての仮説を想像して常に改善し続ける必要があります。
弊社では人材紹介以外にも採用代行・労務コンサルなども行っています。
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