公開日:2021/05/28
ベトナム転職時の面接での逆質問の注意点【海外転職】
ベトナムで転職活動するにあたり、面接での逆質問ってどういう風に考えればいいんだろう?という相談をよくお受けします。
面接では企業面接官からの質問がメインですが、最後に「弊社に何か質問はありますか?」と”逆質問”があるケースが多いです。何を聞いても良いというわけではなく、また逆質問の内容もしっかりと評価判定に組み込まれていることを意識する必要があります。
特に海外転職の場合、オンライン面接の機会が多くなりますが、雰囲気(非言語要素)も加味される対面面接と異なり、「質問内容」が面接官の印象に強く残ります。
とは言え「じゃあリスクを取らないため、何も質問しない」というのもリスクです。「うち(応募先企業)への興味がないのだろうか?」と志望意欲が低いと判断されてしまいます。
弊社の考える逆質問の注意点は、以下の2点です。本編で詳しくご説明していきます。
・労働条件の質問だけにしない。
・調べれば分かる内容・海外生活の初歩的な内容の質問はしない。
労働条件の質問だけにしない
例えば面接の段階が最終面接だったとします。
その場合は、1次・2次面接で既に業務内容や過去のご自身の経験がしっかりと話し合われ、後は条件面のすり合わせのみという段階ですのでそこまで問題ではありません。
ですが、それ以外の場合(特に1次面接)、面接官からの「何か質問はありますか?」といういわゆる“逆質問”に対して、労働条件面(例:給与・福利厚生・残業の有無)の質問のみをすると、マイナスの印象になりかねません。
なぜマイナスになるのか実感がわかない場合、お見合いで考えてみましょう。
お見合いの席でお互いの自己紹介が終わった後、相手から
・あなたの年収はいくらですか?
・両親の職業は?
・現在の資産はいくらですか?
・持ち家の相続権は誰にありますか?
と条件の質問ばかりされたらどう思われますか?
「この人は条件で私を選んでいるのかな(私の内面には興味がないのだろうか)」と思うのではないでしょうか。
実際、弊社にも企業の面接担当者から
「先ほど面接した方は良さそうな人だが、条件面の質問ばかりするのが気になる。業務内容には興味がなく、条件で会社を選んでいるのだろうか?」
とご相談頂くケースがあります。
とはいえ、条件面の確認ももちろん重要です。相手に好印象を持ってもらいつつ質問をするために、まずは「業務内容・入社後のキャリア」など“内面”の理解を深める質問をします。その上で、
「これまでのお話を聞いて、貴社入社意欲が高まりました。ご縁を頂けた際に貴社で長く働くために、いくつか条件面を確認させて頂けますか?」
と切り出し、質問をしてみましょう。
調べれば分かる内容・海外生活の初歩的な内容の質問
企業情報に関しては、
・企業のWebサイト
・新卒・中途採用向けの求人情報サイト
・企業の口コミサイト
などから、ある程度情報を仕入れることができます。
※特に、新卒・中途採用向けの求人情報サイトは情報が分かりやすいのでおススメです。
また海外生活については、
・家賃や物価といった生活基礎知識
・クレジットカードを解約する・しない
・住民票をぬくかどうか
・国民年金をどうするか・・・などなど
上記のような情報は書籍・現地の外国人コミュニティ(Facebookのコミュニティなど)・在住者の個人ブログ・YouTubeである程度情報は得ることができます。また、個人のことは、個人で調べて判断するのが海外生活の基本となります。
しかしながら、「所属するかもしれない会社の先輩の実例が知りたい」というお気持ちも分かります。もしそういう場合は、
「調べたところ~~~というのが分かりました。わたくしは~~という風にする予定ですが、参考までに現地で働かれている方の意見を伺えますか?」
という風に、「自分で既に調べているが、参考までに現地の意見が知りたい」というスタンスで質問をしましょう。
そうすることで、「ちゃんと自分でも企業研究や情報収集をしているな。転職意欲が高そうだ」と、プラスの印象を持たれるきっかけにもなります。
何も調べずに「ゼロから教えて下さい」という姿勢では、担当者に「海外で生活できるのか?」という不安を抱かせてしまいます。
どうやって逆質問の対策をするの?
最後に、上記でご紹介した逆質問時の注意点を踏まえ、以下の流れで逆質問を準備していきましょう。
①質問を全てリストアップ。
②質問を内容ごとに分ける。
例)
・「業務内容やキャリアパス」
・「労働条件」
・「その他(ベトナム生活など)」
③リストアップした質問の回答をインターネットで検索して探す。
④③で疑問が解決した場合はリストから削除。解決されない場合は、調べた内容も簡単にメモして質問として準備する。
※質問内容が多すぎる場合は、事前にキャリアカウンセラーに質問内容をご相談頂いても問題ありません。「これは面接で直接確認した方が良い」「これは次回以降の面接で確認した方が良い」など、アドバイスさせて頂きます。
⑤面接にて準備した質問をする。
※話の流れにもよりますが、①業務内容→②労働条件→③その他、の順が良いかと思います。後は当日の雰囲気を見ながら質問をして下さい。
もし逆質問をするチャンスがなかった場合は、ご自身から「わたくしの方からも、いくつか確認させて頂けますでしょうか?」と切り出して問題ありません。
もしくは、面接時間がおして時間がないようであれば、後日キャリアカウンセラー経由で確認しますので、無理に質問をされなくても大丈夫です。
クイックベトナムでは、このようにベトナム転職時においての面接対策について、豊富な経験に基づいたサポートが可能です。
海外転職は、あなたの人生において非常に大きな一歩です。
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