公開日:2018/08/31
ホーチミンで一流の江戸前寿司を食べる!
あの名店の支店が2区に!
ホーチミン在住者であれば知らぬ人はいないであろうと思われるほど名を上げている、Sushu Hung。当初のローカルエリアから、日本食飲食店が多く揃うレタントン通りに移ったことで、利用客層もさらに広がりすっかり有名になってますよね。
そんなHung さんの弟さんがお兄さんを師として今回、2区にオープンしたのがこちらのお店。
まだローカルの雰囲気残るエリアに、とても立派な店構え。当初のお店造りの頃から、日本に対する敬意を感じるお店でしたが、すっかり有名になった後も、その姿勢は変わらず続いているようです。
もしかしたら日本人のアドバイスなども入っているのかもしれませんが、板前さんが心を配られるカウンターは清潔感にあふれ、お寿司にも合うお酒や徳利、おちょこ軍などで和的な雰囲気が盛り上げます。
当初のお店にはおちょこがなくて、コップでお酒をいただいたりしていたものですが、色々と取り入れられてるようですね。お客さんをお連れするにも十分なスペース、雰囲気。こういうお店ができてくれるのはありがたい限り。
肝心のお味は?
2区のお店は、割に最近、オープンしたばかりなので、ランチタイムはお兄さんのHung さんの指導が入っています。タイミングによっては、お兄さんの握りをゆっくりとした環境でいただけるというお得な環境。
寿司、天ぷら共に、単品でネタを指定して楽しむこともできますし、セットランチとして139,000 vndくらいからのセットもありますが、夜に食べられる、500,000 vndからのお任せコースを昼にも楽しめます。
コースは、スズキの昆布締めに始まり、刺身の盛り合わせ、西京焼きや天ぷらなど、やはりどれを取っても誠意のこもったお味のお皿を楽しめます。
お刺身一つにもしっかりとした仕事がされており、きゅうりに現れる刃さばきは流石の一言、ちょっと添えられた味噌も美味しく、日頃そんなに和食を求めない人までをも観劇させてくれる味。
西京焼きに添えられた大根おろしに「お醤油をどうぞ」と勧められても、全くその必要を感じないほど良い味に仕上げられたお魚。仕込みにしろ、焼き方にしろ、お心配りを十分に感じられる一品。
小ぶりの握りは健在で、ネタの扱い方も的確。このレベルのお寿司は、日本であっても、どこでも食べられる、というものではないという感想を持たれるお客さんもいて、Hung さん人気、健在です。
一つ一つのネタを順番に握ってくれながら、日本語で「これはマグロのヅケです」というような解説が、日本語で会ってくれるのも嬉しいところ。お忙しいのでたくさん会話をすることはなかなか叶いませんが、日本食を扱うのに必要な会話は日本語でできるように努力してくださっているんだなぁ、と、嬉しくなりますね。
500,000 vndのコースに出てくるお寿司は6貫。お寿司に至るまでにいろんな一品が出てくるので、これでも十分満足な量。
もちろん、コースが終わった後に食べ足りなかったら単品追加で握ってもらうこともできますので、巻物や軍艦などを楽しんでみるのもいいかもしれません。
コースは他に、700,000 vnd と 900,000 vnd。一番高いコースだったとしても、日本では考えられないお安さ。カウンター間近で握ってもらえる質の良いお寿司を気軽に楽しめるなんて、嬉しい限りですよね。
2区のお店は、1区や3区から行かれる方には少し遠く感じられるかもしれませんが、喧騒を離れた落ち着いた場所にも恵まれていて、お寿司屋さんとしてとても風情があり、わざわざ足を運ぶ価値を湛えたお店だと思います。
お兄さんの手腕を引き継いで、ぜひ、頑張って欲しいですし、日本の食文化に対してこんなに敬意を持って接してくれているベトナムの方に感謝ですね。ぜひ、食べに行くことでお店に気持ちを表したいものです。
お店情報
Sushi 香(Hung)Hanare
住所:49B Quoc Huong, Thao Dien Q2
電話:+84 90 952 95 66
営業時間: 11:00 – 14:00 / 17:00 – 22:00
執筆:フードアナリストちぇり
フードアナリストちぇりのホーチミン美味いもん