公開日:2026/06/19
【前編】ベトナム留学記:初海外、初一人暮らしの挑戦と気づき

皆さん、こんにちは。大学三年生の私は、一年間のベトナム・ホーチミン市への留学を経験しました。急速に成長する東南アジアの活気を肌で感じると同時に、異文化理解の「理想と現実」について深く考える大きなきっかけとなりました。
留学する前、私はホーチミン市に対して「発展途上で活気があるけれど、少し治安が心配で、にぎやかな街」というざっくりとしたイメージを持っていました。しかし、現地で実際に暮らし、たくさんの人と関わる中で、ベトナムならではの温かい文化や、独自の生活様式を肌で学ぶことができました。
前編では、現地でのリアルな暮らしや、ベトナム独特の文化についてご紹介します。
現地の温かい人間関係と、生活に溶け込むカフェ文化

ベトナムの日常生活でまず驚いたのは、人々の繋がりの強さと、コミュニケーションのスピード感です。現地の友人たちはとにかく連絡の返信が早く、メッセージを送るとすぐに既読がついて返ってきます。文字でのやり取りよりも「まずは電話をかける」というスピード感も新鮮でした。
また、言葉のルールにも表れているほど年上の人を大切にする文化がある一方で、海外から来た留学生の私に対しても、まるで家族のようにいつも気遣ってくれる優しさがあります。

こうした人々の交流の場になっているのが、街のいたる所にある「カフェ文化」です。広々とした店舗が多く、コーヒー1杯400円ほどと手軽に利用できます。ほぼすべてのお店にWi-Fiやコンセントが用意されているため、長時間の作業や勉強にも困りません。
さらに驚いたことに、「他店で購入した食べ物を持ち込んで一緒に食べても良い」という大らかな文化もあり、現地の人々にとってカフェは単なる飲食店ではなく、生活やコミュニケーションに欠かせない大切な場所なのだと実感しました。
バイク社会での戸惑いと、ローカルエリアでの一人暮らし

現地の交通環境は、想像をはるかに超える「バイク社会」でした。道路沿いにお店が並び、バイクに乗ったまま買い物ができたり、テイクアウトがすぐにできたりと、街全体がバイクを中心に動いています。
最初は交通量の多さや環境の変化から体調を崩してしまうこともありましたが、安くて便利な配車アプリ(バイクタクシーなど)や、新しく開通したメトロ(都市鉄道)を利用することで、だんだんと快適に移動できるようになりました。あれほど多くのバイクが走っているにもかかわらず、ドライバー同士が上手にお互いを譲り合って事故を起こさない様子には、毎日驚かされていました。
また、初めての海外生活で一番苦労したのが家探しでした。何件もの物件を見て回り、最終的に大学の近くにあるローカルな地域に住むことを決めました。
このエリアは物価が安く安全でありがたかったのですが、周辺のお店では英語がほとんど通じません。そのため、生活に必要な基本的なベトナム語を勉強する必要がありました。言葉がうまく通じずにもどかしい時もありましたが、現地の人々はつたない言葉でも笑顔で受け入れ、いつも助けてくれました。

友人の家に泊まらせてもらい、文化の違いに戸惑ったことも含めて、地域に飛び込んで暮らしたからこそ、ベトナムという国をより深く知ることができたと感じています。
こうしたローカルな生活で一歩ずつ環境に適応していく中、大学での学業や学外での活動を通じて、私の留学生活はさらに一歩深い挑戦へと進んでいきました。後編では、現地で挑戦したインターンシップなどの具体的な活動と、そこから得た「価値観の大きな変化」についてお伝えします。
インターン生 りん









