公開日:2021/08/12
【2021年最新】ホーチミン市で外国人が集団コロナワクチン接種する際の持ち物・当日の流れ・ワクチン副反応・ワクチン2回目接種タイミングについてまとめ
2021年7月よりベトナムではコロナワクチン接種キャンペーンが開始され、特に感染拡大が深刻なホーチミンにワクチンが大量分配されました。在住日本人で職場・またはお住まいの地域で接種される方も増えてきています。
地域単位の集団ワクチン接種に参加した際(筆者参加)は、接種者はベトナム人を前提としており、英語が通じないケースが多く、準備をしていないと戸惑う事もあるかと思います。
今回は筆者が参加したホーチミン市での地域単位の集団ワクチン接種時の全体の流れや、必要な持ち物、その後の副反応や2回目接種タイミング等についてまとめました。
※接種場所やワクチンの種類によっては状況が異なる可能性があります。あくまで一例としてご参照願います。
ホーチミン市の集団コロナワクチン接種時の持ち物
必須(ないと受けられない可能性高い)
・ワクチン接種券
・パスポート
※もしくはパスポート情報が分かる物(パスポートの個人情報が書かれた部分のコピー・パスポートの公証など)
準備した方が良い物
・レジデンスカードまたは就労ビザ
※あれば念のため。筆者の場合は不要でした。
・問診表の日本語訳
※大使館HPに問診表及び同意書(実際は表裏に印刷され1枚)の原文と日本語訳があります。
問診表及び同意書の日本語訳:https://www.vn.emb-japan.go.jp/files/100210859.pdf
該当ページ:https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/corona_vaccine.html
筆者参加時はベトナム語の問診票しか会場になく、上記の翻訳を携帯で確認しながら記入しました。接種者が記入するのは同意書、問診票の最上部の名前・住所・電話番号等のみで、その他は会場でスタッフさんが記入します。ですが問診はベトナム語で行われる可能性があるので、事前に内容は確認しておきましょう。
・ペン
※問診表記入時、会場にペンの準備が無い・数が足りない事があります。
・飲み物
※短くても1時間前後、長い場合は2~3時間かかる可能性あります。
その他(あればより良いが無くても問題はない)
・除菌グッズ・防菌グッズ(除菌スプレー・フェイスシールドや眼鏡など)
※会場は密々で、ペンの使い回しなど他人と接触機会が多いです。気になる方は除菌グッズでマメに消毒しましょう。
・暑さ対策グッズ
会場によっては、炎天下で屋外待機の可能性があります。帽子、ウチワ代わりになる物、冷えピタなどあるとより良いかと。
ホーチミン市での集団コロナワクチン接種 全体の流れ
ワクチン接種会場に行く前の流れ(①~②)
①アパート管理人や大家さん等からワクチン接種券を渡される
※前日や当日というケースも多いです。また接種者が特定されている接種券(事前に登録等をする)と、利用者は特定せず使用できるワクチン接種券(接種者情報無し。上の写真参照)があるようです。
②指定された日時・場所に行く
※筆者は会場まで徒歩15分程度だったため、歩いて行きました。また筆者がいる地域は封鎖されているので検問があり、出る時は問題なかったのですが帰る時(封鎖エリアに入る時)に止められて、ワクチン証明書見せてたら通してもらえました。
会場には30分前に到着しましたが、既に30名ほど並んでいました。(下の写真は列の一部で、奥の方にバイクの列もありました)
ワクチン接種会場での流れ(①~⑧)
【ワクチン接種前】※順番は会場によって前後します
①ワクチン接種券の回収
②問診表への記入
③接種者情報の登録 ※問診票やパスポートをもとにスタッフさんが入力
【ワクチン接種】
※会場にもよりますが、筆者のケースでは下記全て場所移動があり、会場(学校)内を歩き回りました。
④検温・血圧測定
⑤問診
※問診表をもとに質問されます。ベトナム語か簡単な英語しか通じないケースが多いので、事前に日本語の問診表翻訳を確認し、持病等ある方はベトナム語で説明内容をメモしておいた方が安心です。
問診表及び同意書の日本語訳:https://www.vn.emb-japan.go.jp/files/100210859.pdf
⑥ワクチン接種
【ワクチン接種後】
⑦経過観察
問診表・パスポート情報をスタッフさんに提出し、30分ほど待機。(上の写真は待機場所よりやや離れた場所より撮影)※その間にワクチン接種証明書の準備をスタッフさん側で行っているようでした。
⑧ワクチン接種証明書の受理
名前を呼ばれ、接種証明書を渡される。この時(接種証明書を見て)、自分が接種したワクチンの種類が分かりました。
念のため、ワクチン接種証明書の情報が間違えていないか(名前のスペルミスなど)確認しましょう。
コロナワクチン接種後の副反応
【副反応の症状】
コロナワクチンによる代表的な副反応は以下の通りです。
・痛み(接種部付近)
・頭痛
・関節や筋肉の痛み
・倦怠感
・疲労
・寒気
・発熱、などなど
※またアストラゼネカ社のワクチンは、1回目接種後の方が、副反応が起こりやすい傾向があるようです。(出典元は参考資料①を参照下さい)
筆者の場合は上記の副反応全てが起こりました。(筆者は若年層、持病・アレルギー・過去にインフルエンザワクチン等では副反応は全く起こったことがない健康体です)
具体的には、接種後6時間後から発熱し、その後丸2日間高熱(38℃~39℃ほど。解熱鎮痛剤も服用済み)と全身の痛み・寒気等が続き、2日目以降体温は下がりましたが、腹痛や頭痛等の症状が続きました。
副反応は本当に個人差が大きく、ほぼ何も副反応はなかったという人もいます。傾向としては若い方の方が副反応は出る可能性が高いようです。
【副反応への対応策】
以下を準備しておくと良いかと思います。※重要度が高い順に記載
・解熱鎮痛剤
※パラセタモール(Paraetamol。日本ではアセトアミノフェンという呼び方がメジャーです)の方が良いという見解が当初ありましたが、現在は種類はあまり気にしなくて良いようです。(持病やアレルギー、妊娠中の方等を除く)※コロナワクチン接種後の解熱鎮痛剤の種類については、参考資料②をご参照ください。
・冷えピタ・ドリンク・アイスクリームなど発熱時対策
※普段の風邪と同じ準備で良いかと。ベトナムの薬局でも冷えピタは売っていました。
HISAMITSUの冷えピタ(byebye fever):http://vn.hisamitsu/byebye-fevertm-super-cool.html
・体温計
※常に体温をチェックしていると健康管理もしやすいかと。
・2~3日分の食事
※強い副反応は長くても3日間と言われているので、その間は外出・デリバリー対応が不要だとより安心かと。
コロナワクチン接種2回目のタイミングについて
執筆している現在(2021年8月11日)、集団ワクチン接種で1回目は終了しても、2回目についてアナウンスはないケースが多いです。
現在ホーチミンで接種が進んでいるアストラゼネカ社のワクチンについては、2回目の接種は4~12週間の間隔での接種が推奨されており、最大の効果を得るためには、8週以上の間隔をおいて接種することが望ましいとされています。※参照資料③をご参照下さい。
他社と比較するとファイザー社が1回目から3週間後、モデルナ社が3~4週間後と、アストラゼネカ社に比べて2回目の接種が早いです。
そのため2回目=4週間後のイメージがあると、次の接種予定がないと不安になるかと思いますが、アストラゼネカ社の場合は2回目接種は約2ヶ月後以降が望ましいとされているため、今すぐ予定はなくともまだ不安にならなくても良いかとも思います。
最後に
以上、今回は2021年8月上旬に実施したホーチミン市の地域集団ワクチン接種の準備や流れ、接種後の副反応や2回目接種タイミングについての情報をまとめました。
ワクチン接種の有無は各自で判断頂く事が原則で、本コラムもワクチン接種を推奨するものではございません。
外国人(日本人)も現地の人たちと一緒にワクチン接種を受けられる機会があった場合、現状ではオフィシャルな具体的情報があまりない中で、少しでも摂取される方の心の準備にお役立てできれば幸いです。(実際接種される場所やタイミングによっては状況が異なる可能性があること、事前にご了承願います)
またワクチン情報(副反応や2回目接種のタイミング)等は随時世界的に研究データ等が更新されているので、接種される際はそちらをご参照下さい。
参考資料
①新型コロナワクチンの副反応について:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou.html
②ワクチン接種による発熱時の解熱鎮痛剤:https://www.covid19-yamanaka.com/cont5/72.html
③アストラゼネカ社の新型コロナワクチンについて:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_astrazeneca.html