公開日:2020/11/20
帰ってきたベトナム特例入国手続き
本記事は11月16日に寄稿したものとなります。
【おめおめと戻って来てしまいました】
タイトルを見て『またかよ??』と思われた方も多いかもしれませんが、これには訳があるのです。先月の菅首相の訪越に伴い、11月1日からビジネストラックを『始めた』のですが、やはりあのように大々的にメディアに宣伝されると、問い合わせが一気に増えています。※以前よりお伝えしていますが、制度自体は8月末から設定されていました。
筆者の会社でも手続きのお手伝いをしているせいか、相談が急増しています。ようやく受注が決まり始めた段階ですが、かなり間違ったご理解をされているような問い合わせも多いので、本記事に手改めてポイントの整理をさせていただければ幸いです。
※肝心要な部分は実際に発注された方のみにお伝えとなります。ご了承ください。
ビジネストラックの運用開始。ベトナムへの短期出張は本当に可能なのか
隔離はされない?
『14日間の隔離がされない』というフレーズが非常に悪い形で目立ってしまい、一人歩きしてますね。結論から先に申し上げますと、事前に行動計画で許可を取った時間以外は隔離されます。多数来る問い合わせの中で、夜に訪問先の方と会食を計画に入れたいと言ってくる方もいるのですが、、、、ご希望通りに計画に入れることはかまいませんよ?再申請で追加料金発生となり、筆者の会社が儲かるだけなので(笑)
滞在先は自由に選べる?
こちらも先に結論から申し上げますが、文書上は選べるようになっていますが、運用上はほとんど選べません。審査をスムーズに通したいのであれば、滞在先は隔離指定ホテルが無難です。審査もそうなのですが、これまで隔離対応をしていないホテルが急に対応できるかという問題も発生するため、従来の14日間隔離の方々と同じホテル滞在をお勧めしています。
訪問先に迷惑って掛かる?
正直なところ、この制度は受入側つまり訪問先であるベトナム側に負担がかかります。
以前の記事でのご紹介の通り、各種ガイドラインが出ていますが、その中でも特に負担が大きいのは
・業務や視察終了後、会場の消毒が必要
・訪問者と接触した人が14日間自主隔離(翻訳により多少の解釈の違いあり)
・行動計画とガイドライン対応が可能か確認のため、急遽監査が入るケースあり
となります。こういった負担を訪問先であるベトナム側が理解していない場合、訪問前にトラブルが発生する可能性が高いので、事前に訪問先に対応可能か確認が必要です。
【まとめ】
ベトナムの手続きは初見やコネクションの無い方が行うと、思わぬ手間やコストがかかることがほとんどです。当局側も相手によって運用の強弱を変えてくることが多いので、自社でご手配される場合にはご注意ください。