ホーチミンでの日常生活について　～ホーチミンのカフェへ行ってみよう①～

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ホーチミンでの日常生活について　～ホーチミンのカフェへ行ってみよう①～

公開日:2019/04/26

ホーチミンでの日常生活について　～ホーチミンのカフェへ行ってみよう①～

ベトナムホーチミンカフェ Savo Tea & Herbs　

今回のタイトルをご覧になられて（いや、カフェぐらいふつうに行くだろう…）とお感じになられたかもしれませんが、極端なまでにカフェに縁の薄い人生を歩んできた私でした。まったく一人でカフェへ入るなど、年に一回あるかないかというところでした。
しかしながら、カフェにふつうに行くどころか「カフェに行かない奴なんているのか？」と正面切って問われかねない、それほどにホーチミンの方々はカフェを愛しておられます。また愛されているカフェはカフェで多種多様、冷房Wi-Fi完備のわかりやすい「オシャレ感」に満ちたカフェあり、これまた洗練されたオシャレなオープンカフェあり、かと思えば吹きさらしの路上にプラスチックのイスと机が並べられただけという「カフェ感皆無」のカフェありと、ホーチミンではまさしくクラッシックからアヴァンギャルドまでありとあらゆるスタイルのカフェが網羅されている観があります。

誇張抜きに外を50メートルも歩けば最低でも一軒は目にするカフェと、そこでくつろぐ老若男女の姿を眺めるうちに、（「ホーチミンでの日常生活」にはカフェがあらかじめ組み込まれているのだ）という確信に至りました。となれば、カフェに行かずしてホーチミンで生活しているとはいえないわけで、それではと一念発起してカフェへ行くことにしたのでした。そう、これからは、カフェへ行くと決めたのです。

どうせなら女性にモテる力が身に着きそうなカフェへ行こう

ベトナムホーチミンカフェ Savo Tea & Herbs　

思えば、オシャレなカフェには入れないくせに、オシャレとは無縁の、たとえば場末の立ち呑み屋などには嬉々として立ち寄り串カツを食らいながら瓶ビールをラッパ飲みするというような、考えれば考えるほど女性にモテそうにない生き方をナチュラルにしてきてしまいました。
しかしながら、あるいは、だからこそ今回ホーチミンのカフェに行くと決めたことを、私は女子力アップ修行の男性版とも捉えることにしました。それでオシャレなカフェへ行こうと思いました。いかにもモテない男が思いつきそうなことですが、努力することは悪いことではありません。また、女性は実際にオシャレなカフェが大好きです。ですからオシャレなカフェへ行き、オシャレな空気を吸収し、オシャレな感性を身に着けることができれば、女性にモテること間違いなしではありませんか！　そうと決まればオシャレなカフェへ行きましょう、オシャレなカフェはどこにありますか？！

あ、あった

ベトナムホーチミンカフェ Savo Tea & Herbs　

カフェをたずねること50メートルの旅路でした。さすがは一区の中でも学生街的雰囲気のひときわ色濃いといわれるNguyễn Thị Minh Khai、おそるべき若者向けカフェ遭遇率です。近くにはさらにオシャレ感が強く漂うカフェもありましたが、初心者としてはやはりカジュアルなカフェから慣れていこうと考え入店いたしました。店頭にはTEAと大書されていましたが、コーヒーもふつうにありました。それではとミルクコーヒーを注文しようとしたところ、店員さんが「パンがセットにできて29,000VND（約145円）」という非常にお得なモーニングセットを勧めてくださいました。

階段を上がると

ベトナムホーチミンカフェ Savo Tea & Herbs　

冷房の利いたオシャレな空間に客の姿はありませんでした。張り切り過ぎて一番乗りだった、というわけです。なんだか、むしょうに煙草が吸いたくなりましたが、店内全席禁煙でした。
きわめてアレな出だしでしたが…やはり外に飛び出すといいことがあるということでしょうか、美女と出会えました。この機を逃しては「ホーチミンのカフェへ行ってみよう」コーナーが初回にして打ち切り必至と踏んでいた私は勇気を振り絞り、撮影の許可をいただくことに成功したのでした。さらに美女はへたくそな私の代わりに飲食物の撮影までおこなってくださったのでした。なんという本当の美女でしょうか、まったく。

くつろげる場所でした

ベトナムホーチミンカフェ Savo Tea & Herbs　

もちろん美女のおかげで気づけたのですが、それにしてもカフェは穏やかな空気に満ちていました。店内は冷房によって快適な気温が保たれ、通りを見渡せる大きなガラス窓は採光も素晴らしく、またその分厚いガラスが表の喧騒を和らげてくれていました。おかげさまで、飼い主を見つけた野良猫がエサの心配の代わりに（今夜は何が食えるかなあ）とドラ猫が思うようなことを思えた、そういうひと時を過ごすことができました。一言でいえば、幸せを味わえたということです。