公開日:2019/11/15
実録!本当にあったベトナム・ホーチミンでのバイク実体験エピソード
今週の記事は、他のコラムニストの方々があまり書いていない記事の中から、バイクにまつわる怖い実体験をお話しさせていただきます。
※霊的なお話ではございませんのでご安心ください。
以前のお話で、、、
以前のコラムで、私の現在のバイクは3代目とお話しさせていただきました。つまり、現在のバイクの前に、初代と2代目が存在したわけです。今回のお話はその初代にまつわるお話です。
初号機を迎えた時の記憶
初代のバイクを入手した経緯は、知人のベトナム人の勤める会社の日本人が急遽本帰国するということで、とにかく買ってくれる相手をさがしていたところ、私に相談が来ました。
ベトナムでバイクを買う・譲り受ける場合、中古の中古の中古くらいとなります。この初代もご多聞にもれず、非常におんぼろでした。
ただこの時、とにかく移動の足としてバイクが欲しかった私は、ブレーキ、アクセル、ライトの確認だけして、購入へと至りました。購入金額はUSD:200(約22,000円)。安っ!と思われた方も多いかと思われますが、USD:500(約55,000円)も出せばかなり状態の良い中古が買えるのがベトナムです。
新車バイク価格に関してのコラムはこちら⇒意外に高額!ベトナムのバイク価格について
その時が、、、、来た、、、
この初号機はオートマ車(ハンドルをひねるだけで走る)であり、運転自体は非常に簡単です。
また、ホーチミン市内は基本的にバイクが混んでおり、あまりスピードは出せません。と、私も思っていました。そう、あの時までは、、、、、
その日は、前夜に深酒のせいでスマホを知人に預けたまま帰宅したことを思い出し、PCから連絡を取り、バイクで5分ほどの知人宅へスマホの回収に向かっていました。
知人宅前は2車線の一方通行の道路。知人宅へは左折して路地(ヘム)に入ります。そのため、私は少し手前から左車線の端を走行していました。(ベトナムは右側通行なので、バイクは通常右端を走ります。)
初めて聞く、リアルTroi Oi (チョイオイ)
二日酔いのせいか少し目がチカチカしていたのですが、前方に違和感を感じました。そう、一方通行なのに、逆走!しかも結構なスピードを出してくる対向バイク!しかも、何故か全く前を見ていない(笑)。スマホ見るな、バカモン!!!!と同時に景色がスローに。
クラクションを必死に鳴らし、とにかく急ブレーキをかけるも間に合わず。。。不幸中の幸いか、向こうが車線側に軽く避けて『逆イ』の形で衝突。ベトナム語で色々な意味を持つ、Troi Oi(チョイオイ)のリアルで必死なバージョンが耳に残ります。
※ Troi Oi(チョイオイ)日本語訳:まじか・やばい・Oh my god。。などなど
バイクの後輪がかなり浮きましたが、踏ん張って着地、着地後にコケました。
近所の人々の火消しぶりがすごい
衝突後は、道路に転がっていた対向ドライバーがヨロヨロしながらもバイクに乗り、現場から去りました。
日本で事故の経験の無い私は、どうすべきかと色々と考えて周囲を見渡すと、
・ジュース屋台のおじさんが手招きをしている。
・別の屋台のおばちゃんがホウキ片手に現場に向かってくる。のが見えました。
とりあえずおじさんの方に行くと、椅子に座らされ、膝に水をバッシャー掛けられます。膝をすりむいていたのに気づかず、めちゃくちゃ染みました。
出してくれたサトウキビジュース(お代は取られました(笑))を飲んで落ち着いてると、おばちゃんが事故の残骸(2台分のタイヤカバーなど)を排水溝に掃き捨てていました。どうやらこの事故は無かったことにされたようです。。。。
初号機、大破ッ!!!!
一旦、仕切りなおすために家に帰ろうと、初号機の様子を見ると、
・前輪のホイールがねじれている。
・前輪ブレーキが完全に効かない。
・ハンドルを45℃くらい傾けないとまっすぐに向かない。
という状態でしたが、どうにか徐行で家まで運転して帰りました。
その後、当時の家の車庫に置いておいたところ、家主からバイクの確認がありました。直すコストが買値よりも高くつきそうなので、捨てられる場所を教えてくれと尋ねたら、『寄付するから、ちょうだい。』と言われ、OKすると翌日には車庫から消えていました。
今頃も修理されるか、部品になって、元気にホーチミン市内を走っているのかもしれません。
皆さまも、ベトナムでは一方通行だからと油断されないようご注意ください。
次回は二号機の生涯について書かせていただきます。