公開日:2021/07/02
ベトナムの日系学校とインターナショナルスクールの学費比較
ベトナムの物価はまだまだ安いですが、外国人向けサービスの値段は相応します。実はベトナムのインターナショナルスクールの学費は、2018年の調査ではアジアで5番目に高いとの報告もありました。(参考:VIET JO)経済成長中のベトナムでは物価は他の国に比べて安いものの、外国人向けサービスは高額です。ご家族で渡航を検討されている方は、ぜひ事前にお子様の学校をどうするかもご検討頂ければと思います。
今回はベトナムのホーチミンで子育て(ローカル学校ではなく、日本人学校やインターナショナルスクールに通学)をした場合の学費を調査してみました。
※あくまで弊社調べのため、最新の学費等は各学校に問い合わせてご確認下さい。
日本人学校・インターナショナルスクールの違い
◆日本人学校とは
日本国外に住む日本人の子どもたちが、日本国内の小・中学校と同様の教育を受けられるように設置されたものです。学期も4月はじまりです。
ベトナムでは、ハノイとホーチミンに各1校あります。
メリット
①授業は日本語。保護者への連絡も日本語のため、日本と同じ感覚で学校に通わせられる。
②インターナショナルスクールに比べると割安。(日本と違い無料ではない)
デメリット
ベトナムには高校はないため、高校進学時にインターナショナルスクール(英語授業)か日本帰国かを考えなければいけない。
◆インターナショナルスクールとは
外国籍の子どもを対象に設置された教育施設です(近年は、幼い頃から英語力を身に着けさせるために現地の子どもが通学するケースも増えました)。基本的に授業は全て英語です。学期は9月はじまりが多いです。
ベトナムでは、ハノイやホーチミンだけではなく、ダナンやホイアンにもあります。アメリカ系、イギリス系、オーストラリア系、韓国系と、母体の国も多種多様です。
メリット
①ベトナムでも幼稚園~高校までインターナショナルスクールがあるので、長期滞在する際に子供もそのまま進学できる。
②欧米式の教育がメインで児童の国籍も様々、授業も英語のため、ベトナム以外の海外に転勤になった際の適応力がある。
デメリット
①学費が高額。
②保護者にも英語力が求められるケースがある。
ベトナムの日系幼稚園・日本人学校(小学校・中学校)の費用例
学校によって差がありますが、ホーチミンで1校ずつピックアップして概算を比較します。
◆日系幼稚園
対象年齢は1歳(未就園児)~5歳ほど。
年間費用:約4,300USD
内訳:施設費(100USD/年間)+保育費:350USD/月(保育費300ドル・給食費50ドル(月額・週5日の場合))×12ヶ月
別途:入園費(600USD)や送迎費など
◆ホーチミン日本人学校(小学校~中学校)
年間学費:約4,800USD/年USD
別途:入学金(JCCH会員は750USD)、スクールバス使用料(1,650USD/年)
ベトナムのインターナショナルスクールの費用(幼稚園・小学校・中学校・高校)
幼稚園の年間費用:約 5,200USD(半日)~12,800USD(終日)
別途:申込費用(約1,600USD)、スクールバス使用料等
小学校の年間学費:約22,750USD~26,400USD
別途:申込費用(約3,200USD)、スクールバス使用料等
中学校の年間学費:約28,860USD~30,450USD
別途:申込費用(約3,200USD。小学校から繰り上がった場合は免除の可能性有)、スクールバス使用料等
高校の年間学費:約30,450USD~34,950USD
別途:申込費用(約1,600USD)、スクールバス使用料等
※基本的に学年が上がる毎に学費も上がります。
VNDとUSDの換算レートや、年によって変動が有ります。また別途諸費用(制服代等)、追加サポート・サービス等もあるため、詳細はHPをご確認下さい。
まとめ
ご家族帯同でのご渡航を希望される場合、パートナー様の協力や日本のご両親・ご家族のサポートが必要になる場合もあります。事前に現地の学校の費用やサポート体制(特にインターナショナルスクールは学校毎に異なり、英語圏外の子どものための言語サポートや、寮がある場合もあります)も調査頂き、無理なくご渡航頂ける準備をして頂けたらと思います。
参考資料:
ホーチミン日本人学校
AUSTRALIAN INTERNATIONAL SCHOOL
ポステ:ホーチミンのインターナショナルスクールまとめ