公開日:2021/05/28
ベトナムの人材業界事情から紐解く、ベトナムでの転職エージェントの選び方
ベトナムは、現状の新型コロナ禍でも経済成長を続けています。ベトナム統計総局の発表によると、2021年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率は前年同期比4.5%です。また、IMFによる2021年度通期のGDP予測も、前年対比で6.5%(ベトナム政府目標も前年比6.5%)となっております。こういった統計からも読み取れるように、ベトナムは中長期的に安定成長が見込まれる国の一つです。こういったベトナムの良い波の中で、弊社も各企業様から日本人採用のご相談が増加傾向となっております。
今回は人材業界25年(ベトナム駐在10年)の専門家として私(クイックベトナム代表古屋)がベトナム転職希望者(ご登録者)の視点から、弊社含めてベトナムでの人材紹介会社(転職エージェント)の業界事情や有効的な活用方法ポイントを3つに絞りお伝えいたします。
現時点で、ベトナム国内に日系資本だけでも40社以上の人材紹介会社が存在しています。
その中で、どのように人材紹介会社を選択すれば良いかなども含めてベトナムでの人材業界の特殊な業界事情を詳細に説明いたします。
ぜひベトナム転職活動時の参考にしていただければと思います。
各人材紹介会社(転職エージェント)の特徴や違いについて
ベトナム国内の人材紹介会社(転職エージェント)には同じ日系資本でも親会社が人材紹介会社の場合、別業界の場合、ベトナム企業との合弁会社、ベトナム国内で創業又はM&A、ベトナム国内の複数事業の一つ、などバッググラウンドが多岐にわたります。結果的に事業規模に関係無く、同業界でも経営方針やサービスに大きな違いが存在します。
日本国内では有料職業紹介(人材紹介事業)は厚生労働省の許認可事業になっており、事業開設する場合でも職業紹介責任者として「職業紹介責任者講習会」の受講義務など一定の要件を満たす必要があります。そのため、人材紹介各社サービスについて均一化されやすい環境があります。一方ベトナムでは、人材紹介のライセンス取得さえすれば事業が出来るため、参入障壁が低くなり、玉石混交の人材紹介会社が存在している現実があります。
上記のバックグラウンドが違う各社の中でも
・ベトナム国籍の人材紹介を強みにしている
・日本国籍の人材紹介を強みにしている。(弊社)
・ベトナム国籍・日本国籍など国籍は関係なく多国籍に対応している
など大別すると3パターンが存在します。その中でさらに
・業種・職種・ベトナム全土にまたがって大量の求人案件を扱う「総合型エージェント」
・特定業界や職種、地域に特化した「専門特化型エージェント」の2種類があります。
同じ人材紹介会社(転職エージェント)でもご登録者ターゲットが違うと
・一次対応
・キャリアアドバイス方法
・非公開求人の精度
・企業への条件交渉
・推薦方法
なども違いは大きいです。このように、同じ業界でもビジネスモデルが違うとご理解いただければと思います。
特にベトナムでは、若手スタッフで組織運営している人材紹介会社(転職エージェント)が多いため、
・管理職求人(駐在員募集や工場長、マネージャーなど)
・専門職求人(製造、建築・設備、ITエンジニア、縫製技術指導など)
の知見があるキャリアアドバイザーはまだまだ少ないのが実態かとは思います。
転職者目線で見ると、各社の違いがわかりにくいとは思いますが、取り扱っている求人の業界やポジション、案件数など、Webサイトで掲載されている求人情報などで確認すると違いがわかります。もちろん各社非公開求人もありますので、開示されている情報だけでは判断が難しいですが、各社のWebサイト上の情報の質と量で大まかに感じ取っていただけるかとは思います。
キャリアカウンセリング(キャリアアドバイス)の価値について
ベトナム転職は海外転職になり、大きな決断になります。日本国内の転職よりもご不安やリスクなどもあるとも言えます。振り返ると人生の節目にもなる場合が多いです。そのため、自分自身の職歴や能力を客観的に分析し、将来における仕事の可能性や方向性などのアドバイスしてもらうことは重要です。
特にベトナムでの転職にあたっては、アドバイスをもらわないと
・どうしても自己理解だけになると視野が狭くなる。
・短期的な思考に偏る。
・労働市場における市場価値が不理解になる。
など中長期的には失敗となることも考えられます。
もちろん転職に正解は存在しませんが、第三者の専門家に相談する重要性は、日本国内での転職よりも高いとは思います。
もちろんキャリアカウンセリングのみならず、
・ベトナムの経済状態
・ベトナム生活情報
・医療保険
・年金
など複数の情報を、立体的に入手いただきたいです。
転職希望者の方におすすめしたいのは、キャリアカウンセリングを行う人材紹介会社側(転職エージェント側)のキャリアアドバイザー(CA)自身の視座をご確認いただきたくことです。中長期的なキャリアパスを考えてアドバイスしているかは、面談をしていただければすぐにわかります。当然、人間的な相性なども重要ではありますが、キャリアアドバイザー(CA)に多くの質問することで知識や経験値など確かめていただければと思います。
求人情報を得る窓口機能だけで活用することで、新しい視座や気づきを失っている場合も多いです。
個人的にはキャリアアドバイザーの見極め観点は
・正確な情報を提供してくれるか?
・人柄が信用できるか?
はもちろんのこと、ある意味一生付き合えるような友人みたいな関係性やメンターとして付き合える関係が理想だと思っています。
求人依頼をされている企業と人材紹介会社(転職エージェント)との関係性について
人材紹介会社(転職エージェント)は、企業側から紹介手数料をいただき収益化しています。そのような収益構造になるため、ご登録者(転職希望者)にはご登録・キャリアアドバイスなど無料で対応しています。
そして当たり前ですが、ご登録者と同時に企業側がお客様にもなっています。人材紹介会社(転職エージェント)と企業側との関係性は複数のパターンが存在します。
・企業の経営とのグリップが強く、人事戦略パートナーとしての立場。
・人材を供給する業者(御用聞き)としての立場。
・場合によっては、将来の事業戦略をコンサルティングしている立場。
など、各社によって企業側との関係性に大きな違いが存在します。当然企業側の経営に近い関係性がある場合は潜在求人、非公開求人数や企業側に打診提案するなど、求人サイトでは代替できない機能が実は存在しています。
関係性を確認する方法としては、各人材紹介会社(転職エージェント)が提示する求人案件について
・募集企業の事業戦略
・競争優位性
・募集背景
・社風
など、細かくヒアリングすることで企業側との関係性がわかります。
結果的に企業側とパートナー的な人材紹介会社(転職エージェント)の方が、同じ求人であったとしても
・書類選考通過率
・面接のアドバイス精度
・内定時の条件交渉
など入社後のギャップが少なくなり、長期的に活躍できる場合が多いです。紹介実績の人数も大切ですが、入社後に中長期的に活躍しているかが重要だと弊社は思っております。
このように、人材紹介会社(転職エージェント)を選ぶ際の選択基準として、企業側との関係性を確認することもぜひやっていただきたいです。
ベトナムで転職エージェントを選ぶ際のポイント
いかがでしたでしょうか?
ベトナムで転職される際のポイントは以下の3つです。
・自分とターゲットの合う人材紹介会社を選択する。
・信頼できるキャリアアドバイザーがいる人材紹介会社を選択する。
・募集企業とパートナーのような関係の人材紹介会社を選択する。
とはいえ、なかなか最適な転職エージェントを選ぶことは難しいことではあります。
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