公開日:2023/02/24
【有益情報】今話題のChatGPTをベトナムで使用する方法をご紹介‼
サンフランシスコの“OpenAI”社によって開発され、2022年11月より公開された“ChatGPT”。入力された質問に対し、あたかも人間が答えているような自然な言葉で文章を生成することができるチャットボットとして大きな話題を呼んでいます。基本的に無料で使用できるのですが、ベトナムを含む複数の国や地域では、サービスが展開されている国(米国や欧州、日本など)と同様には使用することができません。(2023年2月24日時点)そこで今回はベトナムでも“ChatGPT”を使用できる方法を二つご紹介します。
1. VPNと仮想電話番号を用いて使用する方法
“ChatGPT”はサービスが展開されている国のVPNに接続することで、ベトナムにいながらでも使用することができます。また、アカウント作成の際に携帯電話番号によるSMS認証があるのですが、サービスが展開されている国の仮想電話番号を一時的に使うことでアカウントを作成することができます。
●VPNの接続方法
VPNの接続方法に関しては、以下のコラムにて無料の接続方法を紹介していますのでご参照ください。日本ではすでに“ChatGPT”のサービスが展開されているので、日本のVPNに接続することで“ChatGPT”の使用が可能になります。
●仮想電話番号を購入できるアプリ【PingMe】
一時的なSMS認証のための仮想電話番号を入手する方法としていくつかありますが今回は“PingMe”といったアプリを使った方法をご紹介します。
“PingMe”では、様々な国の仮想電話番号を購入することができます。購入した番号を用いてそれぞれの国でしか提供されていないアプリやサービスでのアカウント作成時に要求されるSMS認証をアプリ内で行うことができます。
●【PingMe】を用いて仮想電話番号を入手する流れ
①まずはこちらよりアプリをダウンロードします。
②現在の電話番号と地域を選択し、アカウントを作成します。
③“Recharge”を選択し、アプリ内コインを購入します(今回は一度だけのSMS認証のみの利用なので1コインで十分です)。
④“Verification”の画面にてSMS認証をしたいWEBサイトと地域を選択します(アメリカの番号を選択すれば問題ありません)
⑤“Get a Reusable Number”を選択し、“Next”を押すと番号が表示されます。
●【ChatGPT】のアカウント作成
仮想電話番号の入手とVPNの接続が確認出来たらアカウント作成の準備完了です。“ChatGPT”のホームページhttps://openai.com/blog/chatgpt/ からアカウント作成をしていきます。メールアドレスと名前等の基本情報を入力していくと、最後にSMS認証のページに変わります。そこで事前に“PingMe”で入手しておいた番号を入力します。すると“PingMe”のアプリ内で認証コードが表示されます。それをSMS認証画面に入力することでアカウント作成が完了し、サービスの利用ができるようになります。
また、一度アカウントを作成すれば、再度SMS認証を要求されることは今のところありません。そのため、取得した仮想電話番号を“Subscribe”する必要はありません。さらにVPNの接続をせずとも利用することができています。(2023年2月24日時点)
2. Chrome拡張機能【Merlin】を使用する方法
“Merlin”というCromeの拡張機能をダウンロードすれば仮想電話番号の入手やVPNの接続なしで“ChatGPT”の機能を利用することができます。(Firefoxでもダウンロード可能です)
●【Merlin】の使用方法
Chromeの拡張機能として追加するといずれのウェブサイトでも“ChatGPT”の機能を利用することができます。無料版では1日の使用制限は11回となっていますが、課金をすることで1日に使用できる回数を増やすことができます。以下にいくつか具体的な使用方法をご紹介します。どのように使うか参考程度にご覧ください。
・“ChatGPT”ってどんなものなのか試してみたい方向けの体験版としての使用方法
“Merlin”のウェブページで“Ctrl+M”をキーボード入力するとダイアログが出てきます。そこから通常の“ChatGPT”と同様に質問をすることができます。
・サーチエンジンから質問できるGoogleのアップグレード版としての使用方法
気になることがあったらサーチエンジンから質問することもできます。聞きたいことを入力し検索すると常に“Merlin”に聞くことができるタブが表示されます。Googleよりもかなり質の高い回答が返ってきます。
・文脈を追加し、より洗練された質問をする方法
既存のテキストを選択し、文脈として追加することもできます。例えば、あるツイートを選択し“Ctrl+M”をキーボード入力すると選択されたツイートが文脈として追加されたダイアログが出てきます。今回はそのツイートに対する賢いコメントの例を聞いてみました。
また、コラムやウェブ記事などの文章を抜粋しSEOに基づいた効果的なタイトルを聞くこともできます。
3. まとめ
今回は今話題の文章自動生成チャットボット“ChatGPT”をベトナムでも使用できる方法についてご紹介しました。ご興味ある方は、是非試してみてください。
そして最後に、“ChatGPT”はAIのものとは思えないほどの自然で質の高い文章を生成することができる、とても便利な機能です。しかしながら、時には思想や偏見が偏っていたり、正解のない質問にはうまく対応できなかったりと、やはり依然としてAIにできることには限りがあります。この便利な機能を完全に信用することはせずに、あくまでも私たち人間の創造活動の補助として利用していくことがこの“ChatGPT”との上手な付き合い方になっていくはずです。