公開日:2020/08/21
ベトナムのコロナ状況 第一波と第二波のまとめ
ベトナムは現在コロナ第二波の渦中にあると言われています。今回は、ベトナムのコロナ状況として、2020年1月~8月20日までのベトナムのコロナ状況を、第一波、休閑期、第二波の3つに分けて、大まかな流れを確認したいと思います。
ベトナムのコロナ全体概要(8月20日時点)
第一波:2020年1月23~4月22日
第一感染者の確認(2020年1月23日)から、社会隔離期間(4月1日~22日)を経て、社会隔離の緩和と感染拡大の停止まで。
休閑期:2020年4月16日~7月24日(99日間)
新規感染者0期間(注:ベトナム国内の市中感染による新規感染者は0という意味であり、ベトナム国外からの帰国者は含みません)
※休閑期を新規感染者ゼロ期間としたため、1週間ほど第一波と時期が被ります。
第二波:2020年7月25日~現在
ダナンより発生した感染再発(2020年7月25日)と拡大。7月31日には新型コロナによる初の死者が出たと発表。ダナン市に対して社会隔離が実施され、ハノイもゆるやかだが規制がかかっている。ホーチミンは拡大がまだ見えないため通常通り(しかし、マスク着用や検温が必須などの変化はある)
ベトナム コロナ第一波の概観
1月23日:ベトナム国内初の感染者を確認
2月14日~3月5日(21日間):感染者0(13日までの感染者は16人)
3月6日:17人目の感染者を確認(その後3月29日までに169人に達する)
3月18日:外国人へのビザ発給の停止を開始
3月22日:全ての外国人の入国停止を開始
3月28日~30日:社会隔離(ゆるめ)首相指示第15号発令。
4月1日~22日:社会隔離(厳しめ)首相指示第16号発令。※全ての世帯・行政区に対し、自宅待機、生活必需品の調達以外の外出制限、公共の場所で3人以上で集まらないこと、などを要請。
4月23日:社会隔離措置の緩和(22日にフック首相より発表)
ベトナム コロナ休閑期(新規感染者0期間)の概観
5月4日:全国63省・市で学校再開(再開スケジュールは各省・市で決定)
5月8日:ベトナム政府は感染防止措置の緩和を発表。※公共交通機関の制限の緩和、スポーツイベントや祭典の開催を認める、など(マスク着用や感染予防策の実施は継続)
5月15日:ベトナム政府は国内観光を促進する方針を発表
6月18日:ベトナムと日本の間で、ビジネス上必要な人材等の出入国で例外的な枠を段階的に設置することを決定
6月25~27日:日本からベトナムへ特別便が運航される(日本人ビジネス関係者ら約440人がベトナムに入国)
ベトナム コロナ第二波の概観
7月25日:ダナンにて市中感染者を確認(416人目の感染者)
7月26日:ダナンへの観光客の受け入れを14日間停止すると発表
7月28日:首相指示第16号発令(ダナン市が対象)
7月29日:レジデンストラックの受付開始(タイ・ベトナムと日本の間で、ビジネス上で必要な人材の出入国に関する例外的な枠組みとして、双方向の往来が可能になる制度)
7月31日:新型コロナによる初の死者が出たと発表
8月12日:首相指示第16号の2週間延長を発表
※買い物が3日に1回に制限(買い物に行く際には政府より配布された入場券が必要)されるなど、第一波の首相指示第16号より厳しい内容となる。
2020年8月19日:ハノイ市内にて、飲食店でマスク着用、検温、消毒の他、1m以上対人距離を開けることが義務付けられる(8月14日~18日までに新規感染者が3名発生したことへの警戒の現れ?)
8月20日~23日:日本からベトナムへ第2回特別便が運航予定
まとめ
ベトナムのコロナ第一波の間、3月18日の外国人へのビザ発給停止を皮切りに厳格な規制が実施されました。ですが外国からの入国制限、および国内での社会隔離の結果、4月後半以降から感染は抑制され、それに伴い経済活動の再開が見えます。7月以降はダナンを中心とした第二波が起こっていますが、ダナンへは第一波よりも厳しい社会隔離を行う一方、レジデンストラックの運用や特別便の受け入れなど、経済活動を中止する様子はまだ見られません。
※本記事は2020年8月20日に執筆されました。記事内に誤りがあった際は弊社までご連絡頂けますと幸いです。