公開日:2020/08/07
第二波?ベトナムで市中のコロナ感染が再発!
※本記事は8月3日午前に寄稿したものとなります。
【来るとは思っていましたが、、、】
ベトナムでは約100日間くらい、市中での新たなコロナ感染者は出ていませんでした。
ただ、先月頃から日本を含めた他国では感染者数が増加し始めていたりと第二波の予兆が出ていましたが、、、残念ながらベトナムでも第二波発生といって差し支えない状態となっております。(7月25日のダナンで発覚したケースから約1週間で100人以上の増加(海外からの帰国者も含みます)しかも、感染初期から継続していた死者ゼロもついに破られてしまいました。
相変わらず対応が早い
国内のみならず諸外国からも称賛されているベトナム政府の迅速対応、今回も続々隔離政策が発動されています。ダナン市では社会隔離措置が発動されたうえに、飲食店のデリバリーや持ち帰りも禁止という厳しい対応です。
筆者のようにキッチンの無い部屋に住んでる場合は食材だけ買ってもどうするのか気になりますが、、、、
ホーチミン市でも7月31日の午前0時からバーやディスコの営業停止、30人以上の集まりの禁止(学校や病院は除く)、と早速対応が取られています。
※既に社会隔離措置の根拠となる首相指示は3月末の段階で16号(厳しい方)、19号(少し緩い方)と出ておりますが、その適用は各市・省の人民委員会に任されているとの報道がありました。
今回はどうなるか?
色々な見解がありますが、今回の感染拡大はダナンの病院が中心となっているため、感染者と感染場所の追跡が取れている人が多いという印象です。
そのため、再度の厳格な外出制限は発令されないのでは?という楽観的な観測もありますが、日本に帰国後、成田空港でPCR検査の結果が陽性となった方が、直前でホーチミン市内のいくつかの飲食店を訪れていたり、と少し不穏な空気も漂っています。
気を付けるべきは
今回のダナンでの市中感染の再発は中国からの密入国者が原因では?という考察も出ています。また、99日間の市中感染無しの時期も海外からの帰国者の中には感染者がいたため、ベトナム人の中には『コロナは外国人が持ってる』という警戒心、不信感が少なからずあるようです。
ベトナム在住の皆さまにおいては、外国人への不信感を増長させるような軽率な行動は避け、トラブルを未然に回避していただければと思います。
今後のベトナムへの入国はどうなる?
記事を寄稿している8月3日の午前の段階では特例入国の手続きを行えば可能です。
手続の流れは下記の在ベトナム日本大使館HPにまとまっていますので、ご参照ください。
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20200731nyuukoku.html
あくまでもビジネス渡航の方で、ベトナム入国後に2週間の隔離生活となります。さらに8月5日以降、ベトナム入国前にPCR検査を受け、陰性証明を取得することが要求されています。正直なところ、この手間とコストをかけてまでベトナムに入国したいという方は少ないと思いますが、入国手続きのサポートは筆者の会社でも取り扱っております。
【まとめとお知らせ】
年単位での対応になるとは思っていましたが、少なくとも年内は予断を許さない状況が続きそうですね。一時期は完全に緩み切っていたホーチミンの市中でも、再びマスクを着用する方が増えてきました。ベトナムへのビジネス渡航をお考えであった皆さまも、そろそろ既にベトナムにいる人員、企業の力を借りて遠隔での対応にシフトしたほうが良い時期かもしれません。
最後にお知らせとなりますが、毎週寄稿させていただいておりました本コラムですが、
今月8月より、第一、第三金曜日の月2回に変更させていただきます。