公開日:2019/03/01
冬のサムソンビーチと都市計画
タインホア省サムソン市の家庭にホームステイしているYujiです。サムソン市はベトナム北部に位置し綺麗なビーチを有する観光都市です。みなさんにもっとベトナムを知ってもらうべくこの市のことを紹介します。
サムソンビーチ
冬ですがサムソン市の1番の名所サムソンビーチを見てきました。サムソンビーチは夏には現地の人でごった返すのですが冬は人がいません。サムソンビーチはホイアンやダナンなどの陰に隠れて外国人観光客にはまだ浸透していない印象があります。ハノイから3時間かかるので、時間がない観光客がハノイのついでにぶらりというのは厳しいのでしょうか。
ビーチ周辺はホテルでいっぱい
ビーチまでホスト一家の長男のバイクの後ろに乗り移動します。ビーチに着くまでの道路はガタガタでしたが、サムソンビーチ周辺の道路は綺麗に舗装されていてバイクの後ろに乗っていて気持ちよかったです。ヤシの木が生えたビーチを右に見ながら北に向かって走っていると、左側にはホテルが乱立しています。建設中のホテルもあります。ベトナムの最大手銀行Agribankもありました。しかし今は冬なので観光客はいません。大きな建物にほとんど人がいないと、寂れたテーマパークのようなノスタルジックさが漂っています。
しばらく行くと道路で小エビを干している人たちを見つけました。車両に入らせないように石を置いて公道に堂々と小エビを干しています。本当は禁止されているらしいです。ベトナムでは「それダメなんじゃないの」という場面によく出くわします。現地の人はうまく折り合いをつけてやっているようです。ちなみにこの小エビはとても美味しいです。ホスト一家の父親が作ってくれた小エビと唐辛子の炒めものはご飯のお供に最高でした。
またしばらく行くとビーチの砂浜に船がたくさん置いてあります。先ほどのエビ用の船かと思いましたが普通の漁船らしいです。とてもカラフルなのはどういう意味があるのでしょうか。船の中の作りは外装の割にはこだわっていないように見えました。
観光資源としてのビーチ
ビーチを少し離れるとFLC GROUPという有名デベロッパーの看板が見えました。看板の後ろでは建設が行われているようでした。
実はFLC GROUPは2015年にサムソンビーチの北に巨大ゴルフリゾートをオープンしており、サムソンの景色はそのリゾートの建設によって変わったと言われています。ゴルフリゾートの宿泊費は予約サイトによると二人部屋で270万ドン(約1.3万円)でした。もっと北まで走ればそのリゾートがあったのですが、残念ながらそれはバイクに乗っているときは知りませんでした。また同グループは 別荘地の経営販売も行っていて、その別荘地への巨大な門の写真を撮ることができました。
そういったリゾート開発の流れがあり、サムソン市は観光需要の増加を理由に2017年4月に区から市に引き上げられました。政府もこの観光資源を有効活用しようとサムソン市の建築計画を行っています。
ビーチ周辺の道路の状態がとても良かったのはそういったお金が流れてきているからでしょう。ホスト一家に教えてもらって政府のウェブサイトを確認して見たところ、2025年までの目標と2035年までのヴィジョンが掲げられていました。残念ながら私はベトナム語がわからないのでホスト一家に聞いたところ、病院やマンションの建築計画もなされているとのことでした。政府はサムソンに遊びに来るだけではなくて住んで欲しいのだなと感じました。また建築計画の需要で地価も上がっているらしくホスト一家の親戚の土地も1.5倍になったようです。
帰路についてしばらくすると馬が工事を手伝っているのを見つけました。この工事はサムソン市の建築計画とは何の関係もない工事でしょう。かたや莫大な金を使って都市開発をしていて、ちょっと離れると馬が働いています。果たして2035年のヴィジョンは叶うのか!
住所: Sầm Sơn, Thanh Hoa, Vietnam
政府ウェブサイト
Quick Vietnam インターンYuji