公開日:2025/05/23
ベトナム人が手がける、本気の“日本の味” 〜豆腐・納豆〜
今回はいつもと趣向を変えて、外食ではなく、自宅で食べる日本食材に関してお送りします。
筆者はベトナムに来て日が浅いこともあり、生で食べられる豆腐を探していました。
日系コンビニで豆腐を見かけたので、「ここならきっと!」と、期待を込めて携帯のカメラを向けてGoogle翻訳をしましたが、「加熱が必要」でした…。
Vi Nguyen社とカオ一家
そんなときに、「Vi Nguyen社」という会社の方に出会いました。何種類かの豆腐の製造以外に、納豆やこんにゃくなど、日本的な商品をベトナムで製造し、ベトナムで販売しています。(Vi Nguyen社HP:https://www.vinguyen.vn/)
筆者がお会いしたのは副社長のカオ・ミン・キエンさんですが、創業者であるお父様のカオ・ミン・タイさんは元々は日本で機械化学の博士号を取得し、東芝の研究所で25年働いていたエリート。彼の専門は、食品とは全く関係がありません。愛する祖国での豆腐作りのために会社を退職。そんなエピソードにも興味を持ちました。このエピソードは日本の文藝春秋にも取り上げられたことがあるそうです。この写真の中央が創業者カオ・ミン・タイさん、左が奥様、右が副社長であり息子のカオ・ミン・キエンさんです。
Vi Nguyen社の豆腐と納豆
さて、いよいよ生のお豆腐。
今回筆者が頂いたのは木綿豆腐です。他にも絹豆腐と冷ややっこ専用豆腐があり、一番売れ筋の絹豆腐は12,000~14,000ドン位(約66~77円)で販売されています。Vi Nguyen社では、非遺伝子組み換え大豆 (NON-GMO)を使い、豆腐を製造しているそうです。
次に納豆。日本でよく見る白い発泡スチロールとは異なり、透明プラスチックの円形容器に入っています。3個セットが40,000~50,000ドン位(約220~275円)で販売されています。
中にはタレとからしも。納豆との間には仕切りもあります。日本的ですね。(タレ・からし無しのセットも販売しています)
大豆は、日本のある有名納豆ブランドと同じ品種(小粒)を使っているそうです。納豆はしっかり粒感も残り、食べ応えがありました。容器は小さく見えますが、45g入っているので、日本で多くみられる40~50gとほぼ同じ。
どこで買えるの?
Vi Nguyen社の豆腐はベトナム全国の各種大手スーパーで販売され、納豆は日系コンビニや外国食材を扱う店舗等で販売されています。油揚げや生湯葉なども販売しているそうです。また、インターネットからも豆腐やこんにゃくを購入することができます。プライベートブランドとして販売しているスーパーもあるそうで、知らずとVi Nguyen社の豆腐を食べているかもしれません。
まとめ
日本とベトナムの架け橋でもあるVi Nguyen社。ベトナムに来て日本食材が恋しくなったら、ぜひスーパーやコンビニを覗いてみてください。