公開日:2017/08/18
海外で働く(海外キャリア)のこれからについて
日本は間違いなくこれから少子高齢化社会に突入します。
最近発売された「 未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」
(講談社現代新書) 作者: 河合雅司
でも以下の急激な日本での環境変化を予想しています。
2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
2021年 介護離職が大量発生する
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2025年 ついに東京都も人口減少へ
2026年 認知症患者が700万人規模に
2027年 輸血用血液が不足する
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
・・・ほか
まず、日本は上記状況なので将来は経済も停滞して沈んでいくから海外で仕事を探したいとの
意見も多いです。正解でもあり間違いでもあると考えています。
そもそも日本で「働く」と欧米で「働く」、中国や東南アジアの「日系企業で働く」とは違いがある事を認識する必要があります。
日本は主に「給与は人で決まる」すなわ「能力主義」がベースにあります。営業職でも2年目と5年目では給与差があります。
欧米企業は「仕事で給与が決まる」すなわち「職務主義」が基本になります。すなわち営業職でも管理職などのポジションにならないと2年目と5年目の営業職の給与は原則同じです。中国や東南アジアで働く場合には「日系企業」の多くは日本同様に「能力主義」が多いですが、現地採用の場合はその国の人事制度に準じて「職務主義」と「能力主義」の複合体系などもあります。まず上記基本的な給与に対する考え方を理解する必要はあります。
海外でのキャリアを「ゼネラリスト」として伸ばしたい場合は人事異動がある「日系企業」での就労をお勧めしますが、「スペシャリスト」・「職務の専門性を高める」などのキャリアを磨きたい場合は「欧米型」に近い企業で活躍する方法もあります。
もちろん日系企業でも、職務の専門性を高めることは可能ですが、求められているミッションが何かを確認することは重要です。
ベトナムで活躍するシニア転職のパターンでは圧倒的に「縫製技術指導職」、「建築施工管理職」、「電気設備施工管理職」「生産技術職」など職務に専門性が高い採用が多いです。
これから日本の環境変化は過去に経験したことがない状況のため、今までの成功者や上司、メンターなどのアドバイスがある意味、通用しない可能性もあります。将来目指すキャリアや目標なども状況に応じて変化させる必要もある気がします。
最後に日本とは違い、市場が成長している国(ベトナムや東南アジア)で働いていると自分自身の市場価値が自然に高まり、ビジネススキルが日本よりも高くなると考えている方はあまりにも安易です。どこの国で働いても目の前の業務を全力で取り組み、解決することでグローバル人材として活躍できる必要条件が身に着きます。
弊社では随時キャリア相談を行っています。お気軽にお問合せをお待ちしています。