公開日:2017/10/27
海外就職(ベトナム就職)した後の日本転職について
現在は海外で働いている方(ベトナムで働いている方)から「数年後は日本で働きたい」、「子供の教育環境を考えて将来は日本で転職したい」「日本採用枠の海外駐在でベトナムで働きたい」など、日本帰国する際の転職相談を多く頂いています。
「何歳までに日本に戻った方が有利なのか」「いつの時期がチャンスが多いのか」など適性年齢、海外勤務期間、時期などもご相談頂く場合もあります。
当然日本転職検討時での求人倍率(業種・職種別)などに大きく影響され正解が存在しない事ではあります。
日本で求人倍率が高止まりしている職種などはある意味いつ帰国して、転職活動を行ってもスムーズに転職成功されています。(看護士、ITエンジニア、建築施工管理等の職種)
とは言え日本企業の多くは経験と年齢を勘案して採用判断しますので、海外勤務が長期な場合は専門性やマネジメント経験・知見・スキルなど多面的に評価されます。逆に35歳以下の場合は海外勤務が3年以内でも英語実務経験がある。環境適応力があるなど、少ない評価項目だけで転職活動を成功させる事も出来ます。
以下に海外経験(ベトナム就業経験)を活かして、日本での転職成功された事例を共有させて頂きます。
どのような海外勤務経験や実績が必要なのかも交えてお伝えします。
1:現地採用での活躍を評価され、日本の親会社に転職(ベトナム渡航時28歳、日本帰国時33歳)
大手商社の海外子会社で営業職として5年間活躍され、ご本人都合で日本帰国意向を伝えた際に海外法人側から日本本社に推薦があり、中途募集を行っていない状況にも関わらず、海外事業部での契約社員として転職して活躍されている。
ポイントは海外法人の在籍期間中に継続して成果と実績を出している点と駐在員との間で人間関係や信頼を構築出来ていた点の2点になります。日本本社との業務報告、日本本社からの出張者対応などの業務を行う中で自然に転職者自身を知っている方を増やしていました。
結果的には転職を応援してい頂ける社内ネットワークが出来ていたことが親会社への転職成功要因になっています。
2:英語力とITの業務経験を評価されて、日本の大手外資系IT企業へ転職(ベトナム渡航時33歳 日本帰国時36歳)
日系大手Sier現地法人採用でプロジェクトマネジメントを3年経験され、マネジメントも経験された方。
ベトナム人女性との結婚を期に、経済的な理由で日本への帰国を決断。
日本で転職活動を行い英語力と海外勤務を高く評価されて、大手外資系企業の日本法人に転職成功。
年収はベトナム現地法人時代の倍以上になっています。
ポイントは日本で慢性的に人不足なIT職種での海外法人転職を行っていた点。
ITエンジニアは慢性的に若手求人倍率が高く、選り好みしなければ転職はできるマーケットになります。
その業界で一時的に待遇・条件など悪化しても英語実務でプロジェクトマネジメントを行っていた経験が、結果的には日本IT転職市場での希少価値を高めていた事が成功要因になります。
3:英語力と生産管理経験を評価され、日本の中堅メーカーの海外駐在員候補として転職(ベトナム渡航時32歳 日本帰国時37歳)
日系の包装メーカーに現地採用として、生産設備の保守から生産管理・品質管理・購買まで幅広く業務を経験。
ご家族も帯同していたが、お子様の将来的な教育を考えて日本帰国を決意。
日本での転職活動では中堅消費財メーカーの海外駐在候補(フィリピンかベトナム)として転職成功。
ポイントは海外業務で複数のポジションを兼務しながら、製造現場での専門性も高まり、英語力も実務で使えるレベルになっていました。 現在日本の中堅メーカーでは海外進出又は進出検討しているが、既存社員での駐在候補者が少ない現実もあります。
工場長、生産管理、品質管理、など製造部署での英語堪能者は少ないために、35歳以上ではありましたが市場価値が高くなっていたことが成功要因になります。
上記事例でもわかるように未来のキャリアについては本人の意思だけではなく、家族などの都合もあり予想が難しいです。
3名とも海外勤務をスタートさせた時には日本帰国後の転職イメージはあまり持っていませんでした。
共通点としては3年以上海外勤務されており、初めての海外勤務でもあり、何度も失敗や難しい修羅場は経験されています。
その厳しい環境の中でも逃げる事なく成長をするために前向きに努力し続けていました。
今後の日本は少子高齢化・グローバル化・働き方改革・パラレルキャリアなど、長い時間をかけて環境が変化することは
間違いないです。その変化に向き合いながらどう自分自身を成長させていくかのイメージをしておく必要もあります。
海外勤務の夢を追いながら長期的な「人生設計」「キャリア設計」を行って頂くことは重要ではありますが、
思い描いた計画通りに進まない事が多いのも人の常。
おすすめしたいキャリア設計についてはとりあえずの中期的(10年後・20年後)な目標を抽象的にでも設定頂きたいです。
具体的には今後は「どのような人材になっていたいか?」「どんなポータブルスキルを持ちたいか」など
正解のない中、ご自身で考えて目標設定する事かとは思います。
その目標設定を行いながら、目の前の業務をしっかり取り組む事が理想ではあります。
実は将来の予想が外れようが、当たっていようが自分で考えて動けることに本質的な価値があります。
結果的には自己責任で軌道修正も行える事が出来るようになっています。
どのような時代になっても「現状を考えて課題設定を行いながら、目標設定ができ、目標達成に向けた道筋を考え、実行できる人」
はビジネスマンとしての土台が出来ているため活躍できると思います。
「強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。」
ダーウィンの名言が原理原則にはなります。
弊社では日本への帰国転職アドバイスも随時行っています。
お気軽にこちらまでお問い合わせくださいませ。