公開日:2018/05/18
ベトナムのアパレル業界求人傾向について
アパレル業界は①「小売業」②「製造業」③「素材産業」に大別されます。
消費者を「海」と例えて、①「川下」②「川中」③「川上」と呼ばれています。
ベトナム国内での小売業は拡大していますが、日本人求人があるポジションはファッションアドバイザー・店長や商品管理などの「川下」では無く②「川中」が中心になります。※ベトナム人ターゲットでの小売りではベトナム語が堪能でないと日本人求人は少ないです。
求人が多い生産管理や縫製技術指導職の募集背景について
アパレルでの製造とは主に縫製工場経営やベトナムの縫製工場に生産委託を指します。多くのアパレルメーカーは自社で縫製工場を保有している訳でも無く、生産を委託している場合が多いのが現実です。そのため募集職種についても「生産管理」「縫製技術指導」など委託先工場への条件交渉や納期管理、技術指導、品質管理に関わる業務が中心にはなります。
縫製加工指示書や縫製仕様書をしっかり読み込み、最終工程を管理することが求められてはいます。その中には完成品について第三者の立場で検品・検針などを専業で行っている検品会社の求人もございます。
最新求人トレンドでは
最近では「川上」として、生地や素材製造を拡大させるための求人として、生地・素材に特化した生産管理・生産技術指導職などの募集もあります。ベトナムでの縫製業界の課題としては、生地・素材の現地調達が弱く、輸入に頼っている現状ではあります。その課題を解決するために日系企業も「川上」産業進出などもあります。
別の観点では、ベトナム国内での小売りを拡大させるためのデザイナー・MD職・店舗統括管理などの相談もあります。
今までは中国でのアパレル生産が圧倒的ではありましたが、中国国内での縫製スタッフの人件費の高騰や採用難易度の高まり、中国国内の事業環境における様々なカントリーリスクなど経営が難しくはなっています。 そのため多くのアパレルメーカーは生産におけるリスク回避のため、ベトナム・インドネシア・カンボジア・ミャンマーなどの東南アジアやインド・バングラディシュ・トルコなどにも縫製工場を分散させてもいます。その中でもベトナムは縫製スタッフの人件費、日本との物流管理、縫製技術力、など他エリアよりもトータルで優れている場合が多く、注目が高まっています。アパレル業界の方からは積極的とは言わないまでも消去法で残る国がベトナムであるとも言われています。
弊社は日本人アパレル業界求人数はベトナムTOPクラスになり、強みにしている人材紹介会社になります。
ぜひお気軽に繊維・アパレル・縫製・検品求人などもご覧頂ければと思います。