公開日:2023/04/14
4月30日は“南部解放記念日”にあたり、ベトナムでは祝日になります。
また、5月1日は“メーデー”で同じくベトナムの祝日となり、テト(旧正月)以外で毎年必ず連休になる期間を構成する貴重な祝日となります。
日本のゴールデンウィークと同様、毎年各地で家族連れの旅行客などでにぎわいを見せます。
そこで今回は、ベトナムで貴重な祝日の1つである南部解放記念日とは一体何なのか、独立記念日と何が違うのかについてご紹介致します。
また、先日ご紹介した “フン王の命日” についてのコラムもあわせてご覧ください。
【2023】フン王の命日ってなに?ベトナムの祝日や具体的な日程などを含めて解説!
南部解放記念日とは?
南部解放記念日とは、その名の通り“ベトナム南部の開放”を記念とする日です。
第二次世界大戦以降、南北に分断されていたベトナムにて、北部のベトナム民主共和国の働きにより南部ベトナム共和国を降伏させ、南部を解放させました。それにより、長く続いたベトナム戦争に幕を閉じました。
南北で分断されていたベトナムが統一されたとみれば“統一の日”、南部のベトナム共和国を支持していた人々からすれば、“サイゴン陥落の日(サイゴン喪失の日)”とも呼ばれています。
南部解放記念日の日程
今から48年前の1975年4月30日、北部ベトナムの戦車2台が、南部ベトナムの大統領官邸(現在の“統一会堂”)の正門に突入し、サイゴンが陥落したことから、毎年4月30日は国民全員でベトナムの統一を祝う祝日となりました。
また、2023年は祝日が土日に重なることから5連休となります。
4月29日(土):フン王の命日
4月30日(日):南部解放記念日
5月1日(月):メーデー
5月2日(火):フン王の命日の振替休日
5月3日(水):南部解放記念日の振替休日
ベトナム独立記念日(建国記念日)との違いについて
“南部解放記念日”とよく間違えやすい祝日で、9月2日の“独立記念日(建国記念日)”があります。
独立記念日は日本がポツダム宣言に調印した1945年9月2日にホー・チ・ミン氏によってベトナム民主共和国の建国が宣言された日です。
日本やフランスからの独立を宣言した日であり、現在のベトナムにつながる社会主義国家の誕生の日でもあります。
しかしこの時点では、ベトナム南部はフランスの支配下のままでした。そこから、インドシナ戦争・ベトナム戦争が勃発しベトナムが南北に分断された状態が30年間続きます。
そしてようやく1947年9月2日にサイゴンが陥落し、ベトナム南北が統一し、今に至ります。
要するに、
“ベトナム独立記念日(建国記念日)”→ホー・チ・ミン氏により“ベトナム民主共和国”の建国がされた日
“南部解放記念日”→北部のベトナム民主共和国が南部ベトナムを解放し、ベトナム南北を統一した日
となります。
【2023】南部解放記念日はいつ?気になる日程や独立記念日との関係性について解説【まとめ】
今回ご紹介した南部解放記念日を含め、ベトナムの祝日はベトナム人にとっては自分たちの国の歴史を忘れないための重要な日となります。
それと同時に、ベトナムで働く人や学生にとっては数少ない貴重な祝日でもあります。
その為、多くのベトナム人が実家に帰省したり、家族で旅行をしたりとそれぞれ思い思いの休みを過ごします。
その為、国内の観光施設はどこも観光客であふれかえり、主要道路では渋滞も予想されます。
そんな時に起こりやすいスリや事故に巻き込まれないよう十分に気を付けたうえで、貴重な祝日をお過ごしください。
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