公開日:2022/04/22
【海外転職情報】面接基礎知識 前職・現職の退職理由の伝え方
面接では「志望理由」「将来のキャリアビジョン」の準備はしっかりされていても、「過去在籍企業の退職理由」については、準備が不十分なケースがあります。
ですが実は「退職理由の伝え方」が原因で面接不合格になってしまうケースもあるくらい、重要な項目にはなります。
退職理由はネガティブな理由が本来ではあります。
ですがそこから気づきや成長を得て、前向きに活動した結果が転職であると説明することで、むしろプラスの印象を面接官に持ってもらうこともできます。
面接はあくまでビジネスパーソン同士の、ほぼ初対面の会話になります。
これまであったご自身の苦労を包み隠さずお伝えする必要はありません。過去にご自身で選んだ会社でもあります。ビジネスパーソンとして会社(前職・現職)への敬意も払いつつ、冷静にお伝え頂けるよう、今回のコラムを参考にご準備頂けたら幸いです。
退職理由の伝え方3ステップ~正しく伝えれば印象アップにもつながる~
退職理由について、印象を良くするために作り話(嘘)をするのは良くありません。(内容にもよりますが)あくまで本当の理由をベースに、伝え方を工夫しましょう。
以下、退職理由が個人・会社都合どちらでも使える基本的な流れになります。
退職理由を伝える際の流れ
①現職への感謝(○○の経験を積むことができた、成長できた、など)
②退職理由
③②を踏まえ、今回の会社選びで気を付けている事・今後の目標など
②については、ついつい言いたくなる愚痴もあるかと思います。
ですが面接官の立場だと、あまりにも会社への不満が多いと、「もし自社で採用をしても、退職後に同じように自社の悪口を外に吹聴するのだろうか?」と考えてしまいます。
また③は、今後は同じ理由で退職にならないよう気を付けている事等を伝え、前向きな印象で締めくくりましょう。
こんな時はどう伝えれば良い? ①業務内容のミスマッチ
事前に聞いていた内容と異なる、急な部署移動など、ご本人の力ではどうしようもないもあると思います。
ですが、例えば応募先企業が小規模で、各自が幅広い業務対応が必要な場合は「自身が希望する業務以外をお願いしたら、退職してしまうのかも?」と企業側は懸念します。
その場合は、「直近の業務」だけではなく、「長期的なキャリアビジョン」を踏まえた上での判断だと説明した方が良いです。
また業務内容のミスマッチが原因で転職が多い場合は、事前の企業研究不足や、キャリアビジョンが固まっていない可能性があります。
その際は、まず一度ご自身のキャリア棚卸をし、今後のキャリアビジョン、得意な仕事・苦手な仕事を再確認してみましょう。
こんな時はどう伝えれば良い? ②人間関係が原因
人間関係が原因のケースは年代問わず多いです。ですが規模感がある会社であれば、大なり小なり人間関係の摩擦は起こり得ます。
ただ「人間関係が悪かった」だけではなく、まずはご自身なりに工夫した点を伝え、その上で、今後の自身の成長のために転職を選んだことを説明しましょう。
こんな時はどう伝えれば良い? ③短期離職
ご自身でも短期離職で現職に迷惑をかける点を理解していると伝えた上で、だが長期的に勤務は難しいと判断し、「現職になるべく迷惑がかからないタイミング」が今だと判断した為と説明ができます。